AMT3000 の基板が無事動作する事が確認出来たので、いよいよ調整してその後ケースに収めて完成です。
まずは RF 出力の調整
ご覧の通り RF 出力モニターからちゃんと電圧が出る様になりましたので、C5 トリマーを廻してテスターで最大電圧になる様に調整します。
この調整はアンテナを繋いだ状態で調整する事になります。
私の場合の選択肢は 1000KHz 以下の送信周波数に設定したので、周波数ディップスイッチは私が所有してるラジオの受信下限より少し上で、NHK第一放送より下の 558KHz に設定しました。
但しこの周波数は通常 AM 放送の範囲なので、ご近所迷惑にならない様に必要ならばアンテナ線を小さく丸めたりして RF 出力を抑える必要もあるかも?知れません。
AMT3000 の基本的な調整はコレだけです。
ケースに入れてみました
ケースは思ったより小型で、ポリカーボネート?の凄く丈夫そうなモノです。
完成ですっ!
グランドループによるハム問題
AM トランスミッターで一番悩ましい問題になるのはコレです。
以前の記事にも書きましたが、SSTRAN社ではこの件についてかなり突っ込んだ対策が行われています。
AMT3000 の場合、信号入力部分と電源入力部分に「ノイズ除去コイル」を使って対策されています。
またこのコイルはデフォでジャンパーによるスルーが行われ、グランドループによるハム問題等が発生した場合、1つずつジャンパーを外して行って必要な「ノイズ除去コイル」を有効にするというモノです。
それでもダメな場合は市販のグランドループノイズフィルターを購入して信号入力系全てに挿入せねばなりません。
が、しかし…
私の環境では幸運にもデフォの「ノイズ除去コイル」をスルーの状態で、全くハムは発生しませんでした。
Mac のヘッドフォンジャックからオーディオ出力を取り出しているので、パソコンノイズやハムに関しては色々と心配だったのですが、そんな心配も何処へやら…
ノイズもハムも一切無く、とてもクリーンな状態で受信出来ています。
初めて AM トランスミッターを使った感想
いやはや、素晴らしいです。
当たり前ですが、パソコンからのリアルなオーディオ音質が完全な AM 音質になって70年も昔のラジオから聞こえてきます。
これが、ラジオのオーディオ入力端子に直接音声を入力したのでは絶対に得る事の出来ない AM 音質ってヤツなんですね。
ちなみに、AMT3000 は基板上の S6 ジャンパーで高域をブーストして送信出来る機能があるのですが、私の場合はコレを使わずデフォのまま、つまりフラットな状態で使っています。
この状態で全く自然な AM 音質で聴けるので、私は高域をブーストする必要性を感じませんでした。
また、付属の電源アダプターはアメリカ120V仕様ですが、日本の100Vで何の問題も無く使えますし、AMT3000 の電源ON/OFFに関しては偶々私がリモコンで電源ON/OFF出来るコンセントを持っていたのでそれを使っています。
まとめ
ふぅ〜
AMT3000 無事完成して本当に良かったです。
部屋がメチャ狭いので、ラジオは本棚の Mac-Mini のある段のすぐ上の段に設置してあり Mac-Mini からの距離は 10cm位しかなく、何と AMT3000 の置き場所は Mac-Mini の直ぐ横 0cmの所という最悪条件ですが、それでもノイズやハム音は一切ありません。
完璧ですっ!!
AMT3000 の組み立てで部屋が散らかってるので、今からお片づけして、70年前のラジオでインターネットラジオ放送を楽しんでみたいと思います。
ど素人の私が長々書いた記事を読んで頂いて有難うございました。
では、また〜♡
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