ネット上では全くと言って良いほどに情報が無い、TV-4A/U真空管試験機内蔵の「シグナルトレーサー TS-673/U」の内部写真を撮影したので公開します。

シグナルトレーサー TS-673/U の内部写真

初めて内部を見たけど、本当にすばらしい完成度だ。

シャーシは高級通信機などにみられる「イリダイト処理」が施されていて、その上に UTCの大きな電源トランス、3本の真空管、SPRAGUEの電解コンデンサーなどが配置される。

非常にコンパクトにまとめられている。

驚くべきこの内部配線、美くし過ぎる!!

シャーシの錆止めのコーティングといい、美しい配線といい、完璧な半田付けといい…

やはりこの「Westonの TV-4A/U」は最高の品質管理の元で高い完成度になっていると思う。

シャンテック 2石Trラジオキット

今回このトレーサーで先日バラックで作った高一ゲルマラジオの各部をトレースしてみようと思ったのだが、残念ながら既にラジオの同調コイルやバリコン、その他主要な部品は既にヤフオクで処分してしまって現在手元に無い。

かといって再び部品を一から集めるのは送料とか掛かって無駄なので、今回は全部品がセットになって販売されているキットを購入する事にした。

今回購入したのは「シャンテック」という会社から販売されている「2石Trラジオキット」というもので、高周波増幅に 2SK241、検波に 1N60ダイオード、低周波増幅に 2SC1815を使っている一番オーソドックスなタイプとなる。

ラグ板の端子は測定用として空けて、全ての部品は端子の元の部分に纏めて取り付けた。

シグナルトレーサー TS-673/U で 2石Trラジオをトレースする

こんな感じで 2石Trラジオの各部信号をトレースしてみた。

驚いたのは、こんなに古い真空管トレーサーなのにノイズが少なく、ハム音など殆ど皆無なのだ。

RFプローブでラジオの検波前の高周波信号をトレース

まず、RFプローブでラジオの検波前信号をトレースしてみる。

高周波増幅前の同調回路に RFプローブを当てつつトレーサーのボリュームを上げると、ちゃんと受信放送が聴こえるではないか。

という事は微弱な電波信号が RFプローブ内部のダイオードを通過しているという事で、はたしてどんな順方向電圧を持ったダイオードが使われているのだろう。

次いで、高周波増幅後の回路に RFプローブを当ててみると、もうボリュームを絞らないと爆音となる。

いずれも気になるノイズも無く、クリヤーにラジオ放送を受信出来る事を確認した。

AFプローブでラジオの検波後低周波回路の信号をトレース

ラジオの検波後の低周波増幅回路ではこの AFプローブを使い、順に回路を追ってゆく事になる。

こちらもノイズも無くクリヤーな音声を聴く事が出来た。

まとめ

付属の「2000Ω マグネチックレシーバー」は手持ちのセラミックイヤホンより全然良い音です。

経年による音質劣化など全く感じさせません。

今時は真空管式のシグナルトレーサーなど使う人は居ないと思いますが、昔はこういう試験機で故障した無線機等の修理を行なっていたのかと思うと感慨深いものがあります。

そう言えば私が持っているトリオのディップメーター「DM-6」も真空管式だったりなんかして。

それでは、また〜♡

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