TV-7A/Uで 6DJ8の様な高μ管を測定すると、得られる Gm値が期待値と結構ズレてる事がある。

この様な球は比較的浅い BIAS電圧での微小な電圧変化で大きく Gm値が変化するので、当個体の BIAS_VR位置 vs 実 BIAS電圧の正確度を測ってみた。

実 BIAS電圧の測定

BIAS_VRを 0〜100まで「5」づつ増やしながら回転し、その都度実電圧を記録して行く。

結果… 変化のカーブが TV-7専用 BIAS_VRに対応した正しい BIAS電圧が出ている事を確認。

ただ、パネルに印刷されている値と VRの位置合わせが多少アバウトになってしまうので、成る程これでは正確な Gm値を得る事は難しいな… とも感じ、6DJ8の様に BIASに敏感な球は結果的に測定誤差が大きくなってしまう事もあり得る!と理解出来た。

まとめ

これでこの個体の BIAS_VRは TV-7専用のオリジナル部品が使われている!という確認が取れたし、この事でより信頼度も高まったが…

しかし今回の検証から、やっぱり TV-7は正確な Gm値を得る様な使い方を求めるものではなく、破棄値より上か下かの判断や、同類管同士の選別をする機械なのだな… と改めて感じた。

てか、それで全然いいんだけど…

そして、その個体の特性を理解した上で上手く使いこなせば、かなり Gm精度は高められる。

それでは、また〜♡