なんだかんだ言いながら相変わらずスピーカーを買い続けている私ですが…
今回は私にとって初めての日本製です。
- 1960年代 日本製 ASHIDAVOX「6P HF1」
- 16cm フルレンジ
- アルニコマグネット搭載
試しに落札してみた
世界最高峰の幻のロクハンと言われ、ネットで凄く評判が良いみたいだし、単品出品だったし、大幅補修品だったし、試してみるには良いチャンスだったので落札してみた。
届いたのがこれで、確かに何処にでも有る様な安っぽい見栄えのしないユニットだが、フレームにはサビやクスミも無くとても綺麗な良品だった。
ヤフオクの写真で大幅補修を見ていたので驚かないが、まるっと一周エッジ周りを補修してある。
補修はプロの手によるものとの説明があったが、確かに綺麗にしっかり補修されている。
基本的に補修はコーン紙裏側から行われているので表面上はそれ程見苦しくない。
センターキャップ周りのデコボコは、コーン紙裏側に接着されたボイスコイルのリード線によるもので ASHIDAVOXでは良く有る様なので問題無し。
全体的にコーン紙は綺麗な状態を保持している。
これは、裏に塗った補修剤が染み出して表に現れたもので、とても綺麗な補修と言える。
センターキャップはヘコミも無く綺麗な状態。
補修の様子を裏から見るとこんな感じでガッツリ補修してある。
補修剤は何を使っているのか不明で、ベタベタせず乾燥しているが、決して硬くなく弾力がある。
その為、オリジナル状態の様な訳には行かないが、エッジは固着せずに動ける状態にある。
別な角度からの写真で、結構補修剤はしっかり塗布されているが、それでもエッジは動いている。
一体どんな補修剤をつかっているのだろう?
固着しないので「木工ボンド」ではなさそうだし、透明色なので「DBボンド」でもなさそう。
とっても良さげな補修剤の様で、私も知りたい位だ。
もしご存知の方がいらっしゃったら是非教えて下さい。
コルゲーションダンパー周りもとっても綺麗。
おなじみの ASHIDAVOXらしい超薄いフィックスドエッジの半透明ぶり。
補修剤が透明なのでこれを見る事が出来たけれど、こうでなくっちゃ!
逆に ASHIDAVOX宿命のエッジやコーン割れを気にして使うよりは、この様に補修して有る方が長持ちしそうで使い易いかも知れない位だ。
まとめ
早速、いつもの様に裸で転がして聴いてみた。
んんっ!?
あれ、なんで?
裸のままなのに、やけに低音が出てて、下手な箱に入れた様に鳴っている。
補修剤のせいで本来よりエッジの動きは悪い筈なのにだ。
まっ、私の場合は小音量再生なので多少エッジの動きが渋くても問題ないのかも。
へぇ〜、いい音やん。
ヤバイ、これ、気に入っちゃったかも。
では、また〜♡
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え・・・また買っちゃったんすか(笑笑)フィリップス買ってしまったからハードル上がってませんか?(笑)
ASHIDAVOXがあまりに評判が良い様なので、
今回ばかりは本当に試聴の為だけに買ってみました。
裸での試聴なので実際の所は判りませんが、
確かに素晴らしい音がするユニットです。
試聴が終わって満足したので資金繰りの為に
ヤフオクに出品して元の環境に復帰します。
こんにちは、フィリップス好きの匿名です(汗。
あの後、とある方に無理を言って同じフィリップスのアルニコを入手しました(滝汗。
エッジの修復材なのですが、比較的入手しやすさからユタカメイクのBE-1が有名ですね。
国産の謀ユニットのレストアしている方々には定番の修復材の如く拝見いたします。
今年も楽しみに見させて頂きます。
フィリップス好きさん、こんにちは!
なるほど「ユタカメイク BE-1」…
初めて聞いた素材なので調べてみましたが、
これ、確かに良さそうですね。
今回の AHIDAVOXの補修にガッツリ使っていたので、
仕上がりがどんな風になるのか知る事も出来、
結構弾力があり、見た目にも透明で違和感少ないです。
これを適当に水で薄めて使えば弾力度も調整出来そうだし、
色も3色有る様で使い易そうですね。
私の様なビンテージユニット好きには、今後どうしても
避けて通れない「補修」という作業が必要と思うので、
補修素材の選択肢が増えて助かります。
情報ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
昔々、高校生の時、文化祭の出し物(物理部)のひとつとして、手作りアンプと平面バッフル・スピーカーを展示・音出ししたことがありました。
そのときに使用したのが6P-HF1でした。 サブロクのコンパネに穴をあけてねじ止めしただけの簡素な仕様ですが、教室に美しい音を響かせてくれたのを思い出しました。 自宅のDS251MK2の音よりも自然でのびのびとした音が印象に残っています。
部の予算が限られていたので、スピーカーは6P-HF1、P610、PIM16の中から6P-HF1が一番安かった(確か1個1,000円程度だった)ため選んだものでした。その後、残りの選択肢は個人で購入して自宅で試しましたが、平面バッフルの6P-HF1の時のような感動は得られませんでした。
6P-HF1を平面バッフルで鳴らしたとの事、
さぞかし清々しい音だった事でしょう。
昔の私は密閉箱オンリーでしたが、
ドイツ製フルレンジを裸で鳴らした事がキッカケで、
以降、密閉箱には見向きもせず、後面開放箱しか使わなくなりました。
一度平面バッフルや後面開放の音を聴いて気に入ってしまうと
そのストレスフリーの開放的で風の様な音質の虜になってしまいます。
ニアフィールドで聴けば、重低音でさえ聴こえますしね。
是非またコメント下さいね。
それでは、また〜♡