私のハンダ付けテクニックもまだまだ未熟ではありますが、それなりに拘っていますので今日はその方法をご紹介してみたいと思います。

ネットでこんな写真を見つけた

どうやら、レトロラジオ等をレストアする時に使う配線を接続する為の「便利グッズ」みたいで、アメリカのサイトを見ていた時何気に見つけたモノです。

これって、私が行っているハンダ付けに似てるなぁ〜って思ったので、本日の記事にしてみた次第です。

まず、これって凄く便利で合理的なグッズだと私は思うんです。

  1. レストア時、部品のからげ配線を外さなくても良いので作業が簡単。
  2. 相互の部品の足をコレを介して簡単にジョイント出来る。
  3. ジョイント後、コレをハンダ付けするだけでしっかり固定出来る。
  4. その後に再度部品を交換する時、部品の取り外し、再取り付けが簡単。

しかし、残念ながら日本国内では売っていない模様です。

少し気になるのは、このグッズには太さの選択肢があるのかな?という事で、写真のグッズの太さを見る限り互いのリード線の先端がツラ合わせで接続される様に見え、それだと接続部分への横圧力にはグッズの細いワイヤーとハンダ素材のみで耐える事になってしまいます。

もし互いのリード線を重ねる事が出来る太さのグッズを使える選択肢があれば、横圧力の強度が高まると思うのですが…

一番簡単な接続方法

よくアメリカでのレストア記事で紹介される互いのリード線の接続方法に上図の様なやり方があります。

互いのリード線を 180度曲げて接続しハンダ付けする方法です。

または、互いのリード線をヨッて接続しハンダ付けする方法もあります。

これらは非常に簡単で如何にもアメリカの合理主義らしいやり方なんですが、見た目が汚いので私はこの方法は絶対にやりません。

私の基本は「からげ配線」です

ちなみに、この画像にある 4つの黄色いコンデンサーの足は私が行った「からげ配線」です。

レトロ真空管ラジオの場合、国内・海外製共に殆どが「からげ配線」になっています。

よって私が部品を交換する時は、まず元々の「からげ配線」を外す作業が必要になります。

ハンダコテとハンダ吸い取り器を上手く使っての作業は結構ムズイですが、しかし私は部品が付いている土台を傷めない様に可能な限り「からげ」を外し、綺麗になった土台に改めて新しい部品を「からげ配線」してハンダ付けを行います。

但し、その部品の「からげ」と他の部品の「からげ」が絡み合って混在している様な土台の場合、無理して「からげ」を外そうとすると他の部品の「からげ」を痛めてしまいますから、その場合は外そうとする部品の「からげ」は残したままその根元で切断し、その上から新しい部品のリード線が重なる様に「からげ」てしまう様にする事も偶にあります。

私が絶対に行わないのがハンダの「チョン付け」で、これだけは何があってもやりません。

どうしても部品の足が届かない場合

私は基本「からげ配線」なんですが、しかしどうしても部品の足が短い等で土台に直接「からげ配線」を行う事が出来ない場合があります。

その場合は上図の様に互いのリード線を重ね、その上を細い錫メッキワイヤーで巻き、その上からハンダ付けを行います。

互いのリード線が重なっているので、横方向からの圧力にも強く最強で、見た目にも綺麗だと自分的には思っています。

ちなみに、この画像にある茶色の電解コンデンサー足の処理がその様な処置になっています。

如何にも丈夫そうで見た目にも綺麗でしょ?

えっ、なんでその部分がむき出しなの?

熱収縮チューブを被せないの?

って声が聞こえて来そうですが…

そこには私の変な拘りがあって、私は熱収縮チューブが嫌いなんです。

そんなチューブなんて被せないで、ハンダ付けの箇所が丸見えにしておきたいんです。

(でも丸見えが嫌で熱収縮チューブを被せたい人はRSコンポーネンツで買えます

まとめ

てな感じで、私がレトロラジオをレストアする時には、掃除や部品を磨いたりする以外で一番気を使って作業するのが、この部品交換時の「からげ配線」の取り外しとハンダ付けなんです。

あとは部品の配置ですかね。

私は直角配線が嫌いなので、なるべく最短配線で、適切な角度で、リード線の曲げ方にも拘って取り付けてます。

では、また〜♡