コロナの移動制限が解除されたのでやっと環境のある実家に行こうかと思った矢先に、再び感染者が増加… これじゃ実家に行くのは未だ当分先になりそうだ…(泣;

コロナのストレスで買いまくっていた「真空管試験機 3台」と「42ナス管 5本」を大損こきながら全部ヤフオクに出品し、その資金でこの「Western Electric KS-15750-L1 真空管試験機」を入手した。

ほんっとに懲りない大バカものですね〜!!

Western Electric KS-15750-L1

一応 eBayの商品説明では「電源が入る事は確認したが他は未確認」という結構アブナイもの。

値段がバカ高いので躊躇したが、この Western Electric仕様のグレー色アルミケースに負けた。

ご覧の通りアルミケースは時代の割にとても綺麗な状態。

このグレーの色、そうです、この色は…

私が所有している WE「KS-16608-L1」アンプと同じ WE色っていう所が何気に嬉しい。

蓋に空いている 6個のビス穴は、前オーナーがマニュアルの一部を貼り付けていた名残り。

パネルやスイッチ類はメッチャ綺麗な状態で使い込まれた様子が無い。

大型マイクロモー表示専用メーターと、真新しいソケットセーバーが完備している。

自己バイアス用抵抗切り替え機構「DAVEN 4416A」が標準装備。

電源コードはオリジナルで、太いが非常に柔らかく扱いやすい。

ドキドキしながら早速電源を入れてみる。

げっ、電圧メーターとバイアスメーターは動くがマイクロモーメーターは動かず。

テスターでソケットのスクリーン電圧を測ってみると 130V出ているので 5Y3整流管は大丈夫の様。

次にプレート電圧を測ってみると本来 150Vの所 0Vで全く電圧が出ていない。

という事は…

  1. 83整流管の不良
  2. 電源トランスの 150V用巻線の断線
  3. プレート負荷抵抗の断線
  4. 関連スイッチの接触不良

辺りが怪しいという事になる。

冷や汗と共に血の気が退いてゆく行くのが判る…

早速パネルを取り出してみた。

おおっ!

どうやら誰も弄っていない完全なオリジナル状態の様だ。

部品の配置が TV-7程ギチギチしてないので弄りやすいかも。

それでもやはり真空管試験機、配線を追うのは至難の技っぽい。

シャーシの至る所に書かれている手書きのメモ文字が愛おしく、敢えて消さずに温存する。

まず最初に装着されていた 83整流管の接触不良でフィラメントが点灯せず。

足ピン磨いてフィラメントが点灯するも 150Vの整流出力が出ない。

もしや、トランスの 150V用巻線の断線か!? と最悪の状態が頭をよぎる。

回路をテスターで追ってみると、トランスからは約 175V位出ているので一先ずホッとする。

何回か 83整流管を抜き差ししてるうちに 150Vの整流出力が出て来る事を確認。

どうやらこれも接触不良だった様だ。

最終的に整流管は全てソリッドステート化して整備完了とする。

まとめ

シャントダイヤルが深く取り付けられていると金属の回転板がアルミパネルと擦れてパネルにキズが付いてしまうので、ご覧の様にパネルから少し浮かして取り付け直すと幸せになれる。

同様に矢印があるダイヤルも深く取り付け過ぎると矢印の金属がアルミパネルと擦れてキズが付くので、これも少し浮かして取り付け直す。

一先ず動く様になったので、今から実際の真空管を測定してみようと思います。

それでは、また〜♡