海外の YouTube番組を見てたら、外付けコンデンサー 2個のみで動かせるパワー・アンプICの紹介をやってた。

SANYO LA4225

使っていた ICは「SANYO LA4225」というモノリシックリニア集積回路の汎用パワー・アンプで主に TV基板向けに作られたものらしい。

まっ、私的にこの様な TVやラジカセ基板に実装する様な ICアンプには興味が無かったので今までは軽くパスしていたのだが、今回ちょっと気になったので調べてみたら…

残念ながら日本語サイトではそれに関する記事を殆ど見つける事が出来なかった。

つまり、国産のサンヨー製なのに、かなりマイナーな石の様なのだ。

  1. 5W モノラルアンプ
  2. ポップノイズ抑制回路内蔵
  3. 電源電圧は DC 5V〜22V
  4. 2006年頃発売?

と何となく使い易そうではある。

パワー・アンプIC

しかし、この事をきっかけに今まで興味が無かったパワー・アンプICについて少し調べてみた。

パワー・アンプICはかなり昔から作られていて、現在までにそれこそ多種多様が存在する。

それこそ 0.1W位から百Wクラスまで存在して、それこそ選ぶのに苦労する位だ。

真空管派の私としてはこのパワー・アンプICの音質には全然期待してなかったのだが…

LM380 革命アンプ・非革命アンプ

調べてみると、2004年頃発売の LM380を使った革命アンプ・非革命アンプと呼ばれる有名な回路があるらしく…

回路は非常に簡単で、音質もかなり良いらしいので試してみる価値はあるかもと。

但し、LM380で 2.5W位、LM386で 0.5W位の出力しか取れない。

既製品のパワー・アンプって…

シャーシ加工道具さえ持っていない私としてはこういう場合、自分で作ろうとせずに小型でお安い既製品の中華製パワー・アンプなんぞを買ってしまえば良い訳なんだけれども、アマゾンとかで見渡してみると 30W〜300Wみたいなアンプばっかで、私の様な小音量派人間には無縁とも思えるモノばかりが目に付く。

まして私が大事にしている高能率ドイツ製ビンテージスピーカーなんかに間違ってその様な大ワット数をぶち込んだら、一発でボイスコイルが昇天してしまう恐ろしい事態が予想される訳で、やっぱ安全のためには最大でも 5W程度のアンプに押さえておいた方が良いだろうと思うのである。

既製品には基板キットみたいなモノもあるが、それらを組み立てたって面白くも何とも無く、今回の面白さは私の得意とする空中配線で 100%自作の超簡単に作れる ICアンプを目指すのであって、気が変われば何時でもバラして別のパワー・アンプICなりに変えてみる事が出来る所にあるのだ。

私が製作してみたい ICアンプは…

そんな訳で… 私も何となく ICアンプを作ってみたくなった。

そこで製作する場合の条件等をまとめてみた。

  1. 電源入れっぱなしの BGM的鳴らし方でも電気代が掛からない ICで
  2. 作るの面倒くさいから、とにかくお手軽簡単に作れる ICで
  3. ハナっからケースに入れるつもりも無く手軽に作れる空中配線で
  4. 大事な高能率ドイツスピーカーを鳴らすので、安全の為最大 W数の少ない ICで
  5. 特に DC漏れは絶対にゼロの回路で
  6. LM380シリーズは有名過ぎて結果が判っちゃうので却下

という事で結果、めちゃマイナーで、ネットでもどんな音がするのか一切情報が無い「SANYO LA4225」で先ずは鳴らしてみたくなったのであ〜る。

回路

これがデータシートに掲載されている LA4225の回路で、少し解説すると…

入力カップリングコンデンサー「Ci」はスターティングタイムとポップアップノイズ軽減回路に影響を与える為、むやみに大容量を使うのでは無く標準の 2.2μF位が良さそう。

また、LM380シリーズの出力側で使われる高域寄生発振防止用 0.1μFと 2.7Ωのスナパ回路は LA4225においてはチップ内部で対策済みなので不要との事。

まとめ

まっ、私の基本は真空管アンプなので、今回はあくまで実験という事でやってみようと思います。

今回の計画で必要な部品は…

  1. SANYO LA4225
  2. 入力カップリングコンデンサー
  3. 出力カップリングコンデンサー
  4. DCジャック
  5. RCAピンジャック
  6. スピーカー出力端子
  7. 配線の為のスズメッキ線少々

とまぁ、たったコレだけなんです、抵抗すら要りません、ハイ。

でも、少ない部品点数だからこそ、部品には拘ります。

それでは、また〜♡