最近何とな〜く疑心暗鬼になるのが…

超!ビンテージスピーカーの「減磁」です。

マグネットは、アルニコであろうが、フェライトであろうが、ネオジウムであろうが…

経年中の色々な要因で減磁します。

減磁すれば、当然音質は緩くなります。

そしてそのスピーカーを長年聴いていると耳が慣れてしまって「緩さ」に気が付かないです。

またそれを、ビンテージだから音にトゲが無いとして喜ぶ人もいます。

しかし私の場合、減磁のレベルが判らないと言う事は、とても気になります。

何故なら、私が入手する様なビンテージユニットは 50年〜90年前のものが多いので…

その個体の歴史によって、僅かな減磁もあれば、大幅に減磁しているものもある筈だからです。

減磁要因は…

  1. マグネットに対する衝撃
  2. 大音量
  3. 経年劣化

等々色々あるのですが、その個体が今までどんな風に使われて来たかなんて判らないので…

万一、そんなもん入手して「音質が柔らかい…」なんて評価したら、バカみたいじゃないですか。

かと言って、わざわざお金掛けてまで再着磁するなんて気にもならないし。

と言う訳で…

私はいつの間にか「励磁スピーカー」を選ぶ様になって来たのです。

励磁は電気を通して磁界を作るマグネットなので、そもそも「減磁」なんて事はありません。

いつでも、励磁に電気を通した時が初期値の磁力なんです。

まして、その磁力は励磁に流す電流値である程度制御出来たりなんかする訳です。

その他、励磁スピーカーの音質的な魅力は諸先輩方が沢山説明されているので…

わざわざ、私が書く事はありませんが…

ご多聞にもれず、励磁を好きになればなる程、励磁電源が気になる訳でして。

とは言え、どのみち私の様な小音量派の人間には…

励磁電源の違いなど多分聴き分けられないんだろうと言う事も判っています。

今使っているこの電源も真空管式定電流方式なので、励磁には向いていると思ってはいますが…

そこは、励磁スピーカーオーナーとしての「拘り」なんてものが御座いまして…

今回、わざわざ励磁スピーカー専用電源なるものを、特注までしてしまった訳なのです。

それも…

Atelier Rullit AERO8 FC励磁専用電源を 1台…

も一つ、Ferranti 励磁専用電源を 1台…

都合 2台の電源を特注してしまったのでありまして…

定電流電源なので共用は難しく、それぞれ専用電源になった次第です。

今思えば、2台も特注するなんて、なんてバカな事をやらかしたのかと…

少し後悔なんぞもしているんですが…

でも、やらなかった事の方が後悔しそうなので、まぁ良しとしましょう!

まとめ

要らなければ、ヤフオクで処分すれば!?

なんて声も聞こえて来そうですが…

励磁スピーカーは一般向けじゃないので、ヤフオクでは人気が出ません。

ましてや、励磁電源なんてもっと人気が無いので、高額な特注費の元を取る事は絶望的です。

という事で、今回特注した励磁電源は、例え使わなくなっても売る事も出来ず…

私がずっと持ち続ける事しか選択肢は無いのです。

はぅ〜!

でっ、でも…

金は無くなったけど、出来上がりが楽しみなんですよね、これがまた!

相変わらず、懲りないキチガイ DEATH。

それでは、また〜♡