普通の汎用トランスが届いたので、まずは「6.3V」のヒーター電源を「FR-1068」の「A BATT」端子に与えてみた。
全然動かないので…
結果、全然反応が無く、パイロットランプも点かないし、真空管のヒーターも赤くならない。
テスターで当たってみると、「6.3V」はちゃんと「A BATT」端子に供給出来ている事を確認。
変だなぁ〜?って思って「真空管のヒーター配線」をしっかり目視で追ってみると…
何故か、それぞれの真空管のヒーター端子がパラに接続されていなくて、変則的な結線になっている事に気が付いた。
ヒーター回路の実体配線図を描いてみた
という事で、ヒーター回路の結線を紙に「実体配線図」として描いてみた。
んんっ?これによると真空管が直列に 4本接続されているから、「A BATT」端子に与えるべき電圧は「6.3V*4本=25.2V」つまり「約24V」を与える必要がある様だ。
及び電流は、真空管 1本あたり「0.3A」と仮定すると「0.3A*8本=2.4A」で、それにパイロットランプや抵抗もぶら下がっている様なので最低でも「3A」位は必要と思われる。
パッと見、6.3V系の真空管を使っていたのでてっきり 6.3Vだと思い込んでしまったのが甘かった。
以上の結論からこの「FR-1068」は船舶等に搭載されていた受信機だったかも?
船舶搭載用受信機なら…
電源関係は下記の様な接続になるはずだ。
- 「A BATT」= 24V直流電源を接続
- 「CONV RE」= 出力された24Vを「ロータリーコンバーター」入力に接続
- 「H.T.」= 「ロータリーコンバーター」出力の250V直流を B電源として接続
しかし、一般家庭では「ロータリーコンバーター」など使わないので下記の接続でやってみる
- 「A BATT」= 100V:24Vトランスを使用して24V交流を接続
- 「CONV RE」= 不使用
- 「H.T.」= 汎用電源トランスと平滑回路で作成した250V直流を B電源として接続
本来なら「CONV RE」出力によって B電圧のON/OFFを制御出来るので、そうなると受信機前面パネルの「SOURCE」シーメンスキーで電源ON/OFFを全て管理出来るのだが、取り敢えず今は実験なので電源のON/OFFはトランス側コンセントに設置したスイッチで行う事とする。
まとめ
と、ここまで判って来た所で、私は事情により実家から整備道具が全く無い自宅に戻らねばならなくなりました。しかしコイツを実家に置いたままでは邪魔者扱いされて怒られるし。
仕方ない、コイツの整備は時間切れという事で残念だけどヤフオクで嫁に出そうと思います。
あ〜あ、残念! 何とか私の手で動く様に整備して上げたかったんだけど。
じゃ、またね〜♡
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