これだっ!
横:50cm, 縦:22cm, 奥行:15cm
デカイっ!!
ドイツのレトロラジオがデカイらしい事は分かっていたけど、実際に入手してみると確かにデカイ。今まで私が入手したラジオの中でも最大規模だ。
いや、そうでもないか… よく見てみると奥行きは狭いし、高さもさほど無く、横幅もこの位の日本製ラジオはザラにある。こいつはドイツ製ラジオとしてはコンパクトな方ではないかと思えて来た。
ドイツ製ラジオを手に入れてみたかった
今までアメリカ製や日本製のレトロラジオばっかりだったので、一度ドイツのラジオを入手してみたかったんです。
イギリス製は電源電圧が 220V固定で問題外だけど、ドイツ製の電源は大抵 110Vにも切り替えられるので扱い易いという事もありましたし。
ヤフオクでドイツ製ラジオを探している時、偶々、電源コードが切断されていて動作未確認でジャンク扱いの Simonettaを発見し、悩んだあげくに落札させて頂きました。
出品されていたラジオは、長波、中波、短波、FM のオールバンドラジオだったので、修理をするに当たりきっと私レベルの技術では手に負えないんじゃないか?とも考えましたが、ドイツ製ラジオを手に入れてみたいという欲求が勝ってしまいました。
結構綺麗な木製キャビネット
ジャンクなのであまり期待はしてなかったのですが、届いてみてびっくり!
巨大な木製キャビネットは再塗装もされてなくて、痛みも少なく、かなり状態が良いです。
キャビ内側もご覧の通りとっても綺麗です。
木製キャビネットの表と内側ににオレンジオイルを塗っただけの、完璧にオリジナル状態のままです。
シャーシ裏
うわっ!
こっちも完全オリジナル状態で、今までに誰も弄って無いようだ。
私が今まで見て来たラジオと雰囲気がかなり違う。
mT管と細い線材、小型のコンデンサーと抵抗を使った配線で、結構高密度な立体配線なんだけど全体的にシャーシの裏は余裕がある感じ。
なるほど〜、私は今まで細い線材を使う事はあまり好きじゃなかったけど、この配線を見るとこれはこれで美しく、細い線材でもイケてるな〜と感じた。
もしこの配線をアメリカラジオの感覚で太い線材で行ったら、こんなにコンパクトには仕上がらないだろうと思う。
トランスもかなり綺麗な状態… もしやこのラジオ、デッドストック?
この当時のドイツではペーパーコンデンサーとか使ってなかったのか?
使われている部品は全て今でも使える様な高品質なモノばかりだ。
もしやこのラジオ、ジャンクと言いながら電源を入れればそれなりに動作するのでは…?
期待が膨らむ。
電源入れちゃえ!!
部品を眺めると何となくイケそうなんで、切断されていた電源プラグを取り付け電源ON!
って、あれ?どうやって電源いれるのか?
左側に付いている 2連ボリュームは SW無しの音量と音質調節ボリューム、右側はダイヤルノブ、それ以外に電源スイッチらしきモノが見つからない。
仕方ないのでトランスから軽く配線を追ってみると、中央にあるバンド切り替え押しボタンスイッチのどれかを押すと電源が入る仕組みだという事が判った。
電源を切る時は一番左側のボタンスイッチを押すみたい。
恐るおそる中波のスイッチを押す…
おっ、パイロットランプが点いた!
おおっ! mT真空管のヒーターが明るくなって来た!
かすかな期待を込めて選局ダイヤルを回すと…
おおおっ!まさかと思ったけど突然地元ラジオ局をガツンと受信!
マジックアイもちゃんと輝度が在り同調具合をモニターしてるし、ボリュームのガリノイズも一切無く、プッシュボタンによる周波数切り替えも正常に動作している様だ。
何と、このラジオ、完動品でした。
まとめ
但し、ほんの少しハム音があるので、明日ハム音対策をしてキャビに収めようと思っています。
う〜む、このラジオこそ弄るのはハム音対策のみに留めて、その他オリジナル状態を一切弄らないでこのまま使ってみようか?と思わせる程、状態の良いラジオです。
明日、ハム音対策が完了したら、より詳細レポートを記事にしようと思っています。
では、また〜♡
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web master殿
よいものを手にいれましたね。独逸製のラジオは、回路設計もよいし部品配置もよいので、学ことがかなり多いラジオです。
日本メーカーのは配置が???ってことが多々ありますね。
で、トランジスタラジオの方向に行くような記事がありましたが、そちらは進んでますか?
あっ、やはりそうですか…
初めてのドイツ製ラジオで目からウロコ状態です。
回路設計までは未だ判らないんですけど、筐体の作りとか
部品配置とか細かい所が凄く手間かけて丁寧に作ってあります。
トランジスタの実験の方も少しづつ進めています。
今は部品集め最中で、まずは例の筐体に入れるスピーカー等を入手しました。
後でブログで記事を書きます。