これだっ!
「z785jp」さんに製作をお願いしていた「RFT 13cm L2322」ユニットを使った後面開放スピーカーが出来上がり、やっと今日届いた。
製作依頼としては「RFT 13cm L2322」のユニットを使う事と、小型の「後面開放システム」にしたいという私の要望以外は全て「z785jp」さんにお任せしたので出来上りの様子を私は未だ知らない。
目次
初めてのご対面
ドキドキしながら届いた箱からスピーカーを取り出すと、相変わらず期待を裏切らない素晴らしい風合いの無垢材を使った、手作り感満載のスピーカーが現れた。
合板等では得られないクリアーな響きを狙い、製材後 50年程経過した檜等の無垢古材を使い、音の重心を下げ安定性を高める為、下部に厚材台座を装備したというモノだ。
レトロ好きな私としては、無垢材の感じといい、薄い塗装色といい、レトロチックなデザインといい、何となくヤレた感じの風合いに嬉しくなった。
でもこれ、奥行きが無さ過ぎではないでしょうか?(笑;
でっかい平面バッフルならいざ知らず、こんな小さい箱型後面開放の場合、もっと奥行きがないとスピーカーがマトモに鳴らないのでは?と少し心配に…
まっ、奥行きがあり過ぎても問題ですけど、でも、これわ…
しかし信頼してる「z785jp」さんの事、きっとちゃんとした考えが有るのでしょう。
製作途中の連絡で、少し「音の張り出し」が強いので、スピーカー後方に「手芸用フェルト」を垂らしますとの事、そして最終的に箱の上面内側にダンプ剤として「薄いコルク板」を貼るとの事。
う〜ん、素人の私としては何をおっしゃっているのか、判るような、判らないような。
てか、そんな調整が出来ちゃうなんて、いったいどんな耳と技量を持っているのか、凄過ぎです。
フェルトを持ち上げると…
でたぁ〜!!「RFT 13cm L2322」が…
まさに新品の美しさ!
箱もとても丁寧に作られている。
むむっ! この細い配線材、もしやビンテージの WE単線でわ?
さぁ〜て、私にとって初めての後面開放システム、どんな音が出るのやら…
実際に鳴らしてみる
まず、さくっとクラシックを聴いてみる。
まっ、私はモノラル使いだし、スピーカーの置き場所にも問題があるのだろうが、予想通り、後面開放スピーカーの音は薄っぺらい。
低音なんか全然出ないし高音も強い、外付けツイーターなんて全く不要な位だ。
まっ、こんな小さなサイズと浅い奥行きの後面開放箱では、こんなもんでしょ!
なんて、思っていたのだが…
しかし、別の曲が鳴り出したら…
んっ! バイオリンやウッドベースの低音が聴こえる…
高音も耳に突き刺さらない。
・・・・・
これって、薄っぺらじゃなくて、もしや「透明感?」…
次々とクラシックやらジャズを聴いてみる。
全然いいじゃん、聴けば聴くほど、だんだん違和感無くなって来た。
密閉型の様な音のフン詰まり感が全く無く、スピーカーがストレス無く鳴っている感じ。
それじゃ!って事で、このスピーカーの本来の目的である「英語ニュース」を聴いてみた。
おおっ!
今まで「英語ニュース」を聴く時はイコライザーをフラット状態から高音を上げ、低音を下げて聴いていたのだが、この後面開放システムではイコライザーをフラット状態にしただけで「人の声」が自然に聴こえる。
それどころか、音楽を聴く時のイコライザー位置のままで「人の声」がちゃんと聴こえるではないか!
正に目の前で人がしゃべっている様だ。
なるほど、やはり予想通り後面開放スピーカーは「人の声」の再生に向いていると思う。
ラジオに繋いでみる
普通の密閉型スピーカーをラジオに繋ぐと音がこもって聞こえ「人の声」が非常に聞きづらい。
そこでラジオにこの後面開放スピーカーを繋いでみた。
予想通り、アナウンサーのナレーションがちゃんと「人の声」として聴こえる。
通常のレトロラジオに内蔵されているスピーカーもほぼ後面開放なので「人の声」は聴き易いが、それは単にラジオの箱にスピーカーを入れただけのもの、ちゃんと設計された後面開放スピーカーのオーディオ的音質とは比べ様もない。
まとめ
この様な小型後面開放スピーカーで音楽を聴けば、低音再生において密閉型等のスピーカーに負ける。
しかし私の様に「低音は要らない派」の人で、英語のニュースも音楽も聴くみたいな人には、この様な低音は弱いけれども透明感溢れる音を出す小型後面開放スピーカーはオールマイティーで使い易い。
これで同一「RFT 13cm フルレンジ」ユニットを使った「A.R.U方式」と「後面開放方式」の特徴ある両者が揃ったので、色々と聴き比べながら、このユニットを味わいたいと思います。
このスピーカー、マジで気に入りました。
「z785jp」さんに感謝です!
スピーカーも私の耳も… 当分エージングしつつ楽しんでみます。
では、また〜♡
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