昨日「WestingHouse H-130」が届いてから今までに詳細をチェックした所、幾つかの問題が出てきたので、どうせだからまとめて整備しようと考えた。
以下、自分へのメモの為、整備するべき内容をまとめておく。
ダイヤル針の正規化
やっぱどうしても周波数パネルからダイヤル針が見えにくいので、よくよく調べてみたらダイヤル針が半分から内側に折れ曲げてある。
その為、パネルから遠い位置にダイヤル針が存在してしまうので見えずらいのも当たり前。
当初、それがオリジナルなのか… と思って気にもしてなかったけど、どうやら違うみたいだ。
きっと前オーナーが筐体からシャーシを引き出す時にダイヤル針が邪魔して引っかかるのでその様な対応をしたのだと思う。(Sonora RQU-222 も針が引っかかった)
よって、筐体の周波数パネル位置と近接する様にダイヤル針の曲がりを修正する事にする。
プーリー糸かけの間違い
選局ダイヤルを回すと通常のラジオと反対方向にダイヤル針が動く。
これも当初 H-130 の仕様なのか?と思っていたけど…
回路図を見ているうちに、あれっ?糸かけ方法が違ってるじゃん!って事に…
どうやら前オーナーがプーリー糸かけの方法を間違っている様だ。
よって、糸かけを正規の形にやり直す事にする。
オーディオ入力に切り替えると爆ハム音
この原因を調べるのに丸3時間も掛かってしまった。
当初は未交換のペーパーコンデンサーが弱っているのか?とか思っていろいろ弄ってみたけど見当違い。
次に前オーナーがどこかで配線間違ってるのか?とか思って調べてみたけど、これも見当違い。
どこかの配線か抵抗、コンデンサー等の半田付けが天ぷらになったか?
接触不良になったか?調べてみたけど、これも見当違い。
結局、オーディオ入力切り替えスイッチを切り替えた時、オリジナルの回路ではラジオ受信部への B電圧をカットする様になっているのだけど、これが問題で…
B電圧をカットする事により、整流管から流れる電流量が大きく変化し、それによって平滑回路の時定数?が変わるので、この H-130 の場合は結果的にハム音増大という事になっている様だ。
多分オリジナルの製品版では当然この様な事は無いのだと思うけど、古いラジオは平滑回路の電解コンデンサーを交換したりして時定数が若干変わっている筈だから、上記の影響が表面化したのだと思う。
試しにオーディオ入力時にもラジオ受信部への B電圧をカットしない様に改造してみたら、ものの見事に爆ハム音は無くなった。
よって、この改造実験結果を正規として配線を変更する事にする。
そしてついでだから未交換のペーパーコンデンサーも全て今時のフィルムコンデンサーに交換する事にする。
ついでに、若干のハム音も無しにする
現在殆ど気にならない若干のハム音も、ついでだからリップルフィルターを1段追加してハム音無し対策も行う事にする。
時々、バキバキっという爆音ノイズが入る
状況を分析すると、ボユームを完全に絞った位置でもノイズが入るため、原因はラジオ受信部ではなく音声増幅回路だと特定する。(高周波段じゃなくて良かった〜!!)
そしてこの状況は今までの経験から、真空管の劣化だと思うので、ヤフオクで安い真空管の出品を待って交換してみる事にする。
音声増幅部の真空管は… 65C6GTと 25L6GT だけど、この真空管達はなかなか入手困難なので気長に探すしかない。
まとめ
以上が治れば H-130 は間違いなく完璧な状態になる筈なので、若干の未所有コンデンサーとか用意して明日にでも対応してみようと思う。
では、また〜♡