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今までメインダイヤルの「周波数数字」が少しずれていて「白いマスク」に一部隠れてしまっていたのだが、調整の結果ご覧の通りビッタシど真ん中に表示する事が出来た。

精密ナットドライバーが届いたのでこれで作業する

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コリンズは「ナット」を緩めて作業する事が多いので、この様な精密ナットドライバーが必要となる。それもインチサイズで。

周波数パネル機構の理解

作業の前の前提としてまず下記の事を理解しておく必要がある。

  1. 周波数パネルは 2枚のプラスチックパネルで構成されている
  2. 手前に「周波数目盛り」と「白いマスク」のパネルがある
  3. 奥側に「周波数数字」のパネルがある。
  4. それぞれのパネルには外周にギアの切り込みが付いている
  5. 「小ギア」はそのギア切り込みに噛み合い、2枚同時にパネルを回転させている
  6. しかし、2枚のパネルはそれぞれ独立して動ける構造でもある

メインダイヤル裏の「小ギア」の存在

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メインダイヤル裏にあるご覧の「小ギア」を調整して「周波数数字」だけを動かして位置合わせするのだが、実は結構難しい。

まず、「小ギア」を留めているある「プラスネジ」を緩めなくはならないのだが、覆いかぶさっているアルミのブラケットが邪魔してドライバーが斜めにしか入らない。

斜めと言っても「若干」なので、斜めのまま強引にネジを回す事も出来るかも?だけど、私の場合は安全策を取って邪魔しているアルミのブラケットを少し左にずらしてから作業を行う事にした。

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アルミのブラケットを留めている 2箇所のビスを緩める。

ビスは外さない程度に緩め、アルミブラケットが少し左にズレる位で構わない。

そうすると先ほどの「小ギア」の「プラスネジ」に真っ直ぐアクセス出来る。

作業手順詳細

まず「小ギア」の「プラスネジ」を外さない程度に十分に緩める。

  1. メインダイヤルのメモリをダイヤルで「100」に合わせておく
  2. 「小ギア」を微妙に手前に引き「周波数目盛り」パネルだけ噛み合わせから外しながら
  3. 「小ギア」を回すと「周波数数字」のみが回転出来る場所があるので
  4. 「小ギア」を上手く回転させながら「周波数数字」を真ん中の位置に合わせる

先ほど緩めた「プラスネジ」を元通りに締めて、完了だ。

その後メインダイヤルを回してみて、引っ掛かりがないか?スムースに回るか?確認する。

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最後に「アルミブラケット」の緩めた 2つのナットを締め戻す。

まとめ

この作業はそれなりに集中力を使うが、おもったより簡単に位置合わせが出来た。

ふぅ〜、これで「75S-1」の見てくれのメンテナンスは全て完了です。

今の所、全て上手く行きました♡

後は、ブリストルレンチが手に入ったら、キャビネットからシャーシを取り出して、シャーシ真ん中のメクラ板を特注 2mm厚銅板に変える事と、前オーナー様が行なったと思われる「コンデンサーのリキャップ」の様子を確認するだけです。

じゃ、またね〜♡