WE101Dのバイアス変動問題は、昨日時点で未だ未解決で本日に及ぶ。

オイルヒーター使用によるコンセント電源の電圧低下

昨日判りかけたのは、A電圧、B電圧、C電圧全ての電圧低下は…

オイルヒーターの電源を入れている時にのみ発生する事が判明して…

AC100Vが通常 104Vの所 94V位まで落ちるので、その変動は大きい。

しかし、その後オイルヒーターを OFFにしっぱなしでも、バイアスが 30mAになる事態が。

つまり AC100Vの電圧低下が、バイアス変動の直接原因では無い事が判明。

全ての真空管を抜いて各部の電圧を確認

いよいよ最終決戦と言う事で、全ての真空管を抜いて…

  1. CRデバイスの不良なりかけ
  2. 配線の偶に発生する絶縁
  3. ハンダ付けの偶に発生する絶縁

に注目してみる。

特に問題は見出せなかったが、気になったのは…

101Dのバイアス電圧が、ずっと -200Vのまま掛かっている事だ。

んっ?このバイアス電圧って、静的なものじゃなくて、動的?

全ての真空管をスペアに交換してみる

動的ならばと、全ての真空管をスペアに交換して様子をみる。

なるほど、この状態ではバイアスは当初 -200Vなのだが…

フィラメントが温まってくると -18V位に落ち着く。

やっぱ、動的という事か。

しかし、これでもやはり、101Dのバイアス電圧が -30Vになる事があった。

再度、配線を目視で追ってみる

本来なら、疑わしき部分を特定する為もあり…

要所の配線を切断しつつ、確実に詰めてゆくのが正攻法なのだが…

どうしてもこれだけ密度の濃い綺麗な配線になっていると…

私の手で配線の一部を切り離したりして、いじり倒すのが嫌なので…

今の時点ではハンダゴテは使わず、目視のみで配線を追ってみる事にする。

どうやら単純な C電源によるバイアス回路ではなさげ

初段管 5AN8の裏側にラグ板が配置されており、5AN8のピン配線は全く見えない。

しかし、虫眼鏡を使いながら根性で配線を追ってみると…

どうやら、バイアス調整 VRの配線が 101D付近ではなく…

5AN8付近のラグ板に繋がっている。

ええっ〜!

これぜって〜普通のバイアス回路じゃないっス!

これってもしや、直結カソードフォロア式ドライブなのか!?

これまでの僅かな情報で、あれこれ想像を巡らしていると…

これってもしや、前段の 5AN8の三極部を使った直結カソードフォロア式ドライブなのでは?

と思う様になってきた。

というか、間違いない!

コイツ、思ったよりも全然高級品じゃん!

ならば、101Dを A2級動作させる設計なのかも知れない。

だから、5AN8が挿さっていないと、C電圧の -200Vが直接 101Dのグリッドに掛かるのだ。

となると、本機に装着されているバイアス調整用の VRって…

直接 101Dのバイアス電圧を調整する為のものじゃなくて…

5AN8三極部のバイアスを調整するものであって…

結果、直結カソードフォロアで間接的に 101Dのグリッド電圧を決めているのか!?

もう、素人の私には「無理」の世界ってか

う〜む…

こうなると、今の私のレベルでは…

なんでこれが、偶に 101Dのバイアス電圧が偶に浅くなり、30mAも流れてしまうのか?

の原因特定は「判らず仕舞い」と言う事になってしまうのか。

まとめ

まっ、今回の現象はこの WE101Dシングルアンプが私に与えた試練なのでしょう。

もっと、直結カソードフォロア式ドライブというものを勉強して…

最後まで諦めず、今回のバイアス変動問題を解決しなさい!という事なのか…

コイツは嫌でも勉強になりますね!

頑張ってみます。

それでは、また〜♡