先日入手した HICKOK 6000はとても気に入っていたが…

超!大損こいてそれを売却し…

あろう事か 8台目の真空管試験機となる TV-7A/Uを落札した。

TV-7A/U 真空管試験機

今まで幾つかの真空管試験機をいじって来たが…

結局私にとって Gm直読の意味はさほど無い事が判って来た。

私の場合それぞれの球の相対的な値が判ればそれで十分なのだ。

と言う訳で Gm直読は出来ないけど…

ミリタリーっぽい雰囲気がある TV-7A/Uを手に入れてみた。

人気の TV-7D/Uじゃなくて、敢えて TV-7A/Uを選択した所が私の拘りだったりなんかして。

基本的検査

さっそく当個体固有の特性を検査してみるべく…

まず、LINE TESTドンピシャになるよう LINE ADJUSTを合わせて…

150KΩの抵抗を接続して、カソード・プレート間電圧を測ると…

規定値 150Vの所、154V。

次いで、カソード・スクリーン間電圧を測ると…

規定値 130Vの所、135V。

6L6 キャリブレ管の測定

実際に 6L6キャリブレ管を測定してみる。

真空管を挿した状態で LINE TESTにドンピシャ合わせる。

その時のフィラメント電圧は、規定値 6.3Vの所、6.59V。

Gm測定ボタンを押下した時のプレート電圧は、規定値 150Vの所、電圧降下して 135.7V。

Gm測定ボタンを押下した時のスクリーン電圧は、規定値 130Vの所、電圧降下して 119.8V。

この時の Gm測定値は 44、マイクロモーに変換すると 5500となる。

この 6L6のキャリブレ値が 5750だから… 少し低めだが結構いい線かと。

45 直熱三極管の測定

次いで、45を測定してみる。

真空管を挿した状態で LINE TESTに合わせて…

この時のフィラメント電圧は、規定値 2.5Vの所、2.51V。

Gm測定ボタンを押下した時のプレート電圧は、規定値 150Vの所、電圧降下して 135.7V。

この時の Gm値は84で、マイクロモーに変換すると 2100となる。

この管の既知値は 2460との事だから、やはり少し低めだが問題無い範囲かと。

まとめ

この TV-7A/Uは数年前に専門家による校正が行われているとの事なので、大凡調整されている様だ。

LINE TESTにピッタリ合わせると、全体的に少し電圧が高めになり…

LINE TEST-1に合わせると、全体的に電圧はピッタリ規定値通りとなる。

しかし、Gm測定ボタン押下時の電圧降下分を考えると… LINE TESTピッタリの方で行きたい。

付属のデータ表に掲載されている値はこの「電圧降下分」を折込んだ値だと見聞きしたが…

6L6キャリブレ値や HICKOK 6000での測定結果等を勘案すると… やはり LINE TEST+0か。

このミリタリーっぽい雰囲気… やっぱいいですね〜!

それでは、また〜♡