今日は先日注文した「ツイーター台」が届く予定で、それまで時間があるので音楽を聴きながらメッチャ細かいキチガイ補修を行ったので紹介します。

ちなみに私は O型の適当人間ですが、拘っているモノに限っては細かい事が気になる性格なんです。

正面センターマグネットの凹みが気になる

この前入手した TESLA 20cm フルレンジ「V3-Ca3」について。

全体的な程度はとても良く、機能的も全く問題無い素晴らしいユニットなのですが…

写真で何かお気づきでしょうか?

そうです、正面センターマグネットの右下に小さな黒点が見えますよね。

実はこれ、単なる汚れやキズではなく、とても汚くギザギザに凹んでいるんです。

ユニットを組み立てる前の部品の段階でこの部分に何かが当たり、削られた跡だと思います。

ビンテージ大好き人間として普段ならこの程度の事は全然気にしないんですが、なにせここはスピーカーの顔とも言える部分でついつい目が行ってしまう場所なので何とか気にならない程度に補修出来ないか?とつい思い付いてしまったのが地獄の始まりでした。

黒い瞬間接着剤で穴を盛ってみる

この部分はボイスコイル の内側であらゆるホコリや金属粉が厳禁な場所なので、そういうモノを発生させる修復作業をマジで行うのか?結構悩んだが、覚悟を決めて実行に移した。

まずは、私が気に入っている「黒い瞬間接着剤」で穴を盛ってみる事にした。

爪楊枝の先端で少しづつ盛った結果が写真で、思ったよりも上手く行った。

上手く行ったのだからコレで満足すべきだったのだが、次なる悪魔の囁きが…

「なんかボンドの盛り上がりが気になるよね〜」

あろう事か紙やすりで平坦化に挑戦

ボイスコイル内側で絶対にやってはならない「ヤスリ掛け」をやってしまった!

勿論、削りカスが絶対にボイスコイルの隙間に入り込まない様に超慎重にやった事は当然だ。

結果、かなり綺麗にボンドの盛り上がりを平坦化する事に成功はしたが…

その周りの金属の黒っぽい色が取れて、ピカピカに輝いてしまって、目立つ!

そしてまた悪魔が囁いた…

「不自然にそこだけ光ってるよね〜」

何とかならないか色々考えたら… 元々この金属の黒っぽい色は、サビが発生しないように「ガンブルー」仕上げになっている事に気が付いた。

もう後戻りは出来ない、やるっきゃないっしょ!

ガンブルーで金属表面を錆びさせる

そして、ガンブルーで錆びさせた結果がコレだ!!

最初は穴周辺の輝いてしまった所だけ錆びさせたが、全体として見るとムラ状態で違和感が残ったので、結局金属全体にガンブルーを塗って錆びさせて境目を馴染ませた。

結果、ご覧の様にとってもレトロな感じの全く違和感の無い金属表面となった。

まとめ

最後にもう一度ブルーイングを行なって…

ワックスで仕上げて…

これで完璧でしょ!

途中で修復を止めれば、そこまでの仕上がり。

満足行くまで続ければ、決定的な破綻リスクもあるけど、上手く出来た時の満足感はハンパない。

なんか超くだらない細かい事やってるな… なんて笑われちゃうかもですが、私には大事な事なんです。

綺麗に直してあげる事、これ全て、ビンテージモノに対する敬意と愛情です。

でも… 初めからコーン紙やエッジが破れているモノは残念過ぎて諦めちゃいますけど。

それでは、また〜♡