これだっ、eBay落札後、ウクライナから約 1週間で届いた。

1940年代の Telefunken 25cm 励磁 3点支持蝶ダンパー式 フルレンジスピーカーだ。

Telefunken 25cm 励磁 フルレンジスピーカー

ご覧の通り、コネクタ周りもすっごく綺麗。

てか、到着後私が丹念に掃除したのです。

完璧でしょ!

3点支持の蝶ダンパー式で、ダンパーの素材は紙の様です。

気になっていたコーン紙の「シワ」ですが、現物を見てみるとコーン紙全体の色んな所に大きなシワがあり、全面に良い感じでシワが分散されているので全く違和感無く気になりません。

また、コーン紙外周にある「シミ」は、コーン紙の張りやセンター位置を調整する為に専門家がコーン紙外周に水を与えドライヤーで乾かすという作業の結果だそうで、とすると逆にこのユニットは専門家の管理下にあったという証明なのかも知れません。

このユニットは FC=1.78KΩ、VC=13.0Ωで、120V 62mAの励磁電源を必要としますが、私はそれに対応出来る電源を持っていないので、今持っているスイッチング電源の最大電圧 112Vにてスピーカーを裸の状態で鳴らしてみます。

まずは「周波数テストトーン」で確認し、ボイスコイルタッチが無い事を確認。

その後、ジャズやクラシックを流して試聴してみます。

おおっ、ふ、深いっ!

裸で鳴らしているせいか、ドイツ系スピーカー特有の暗さを感じない。

この圧倒される位に迫って来る音をもっと聴きたくなって、いつの間にか音量を上げてしまう。

以前 30cm励磁で痛い目にあっているので、この Telefunkenも正直期待してなかったのですが…

嬉しい事に、全くもって期待を裏切られてしまいました。

私の経験不足により、これが 25cmのサイズによるものなのか、励磁によるものなのか?正直判りませんが、とにかく今まで聴いて来た各種 20cmとは別次元の音です。

現在、裸で鳴らしているので箱等の影響は皆無で、この音はユニットそのものの素性だと思われます。

とにかく深い!

裸でも十分に鳴るキレのある重低音、裸なのでより強調される中高音、そのバランスが絶妙。

ALTEC程では無いにしろ現状結構乾いた音がするので、ジャズも小編成やボーカルまでなら行ける。

20cm用後面解放箱にいれてみる

コイツはもう直ぐにでも箱に入れて聞いてみるしか無い!という事で、元々 Telefunken 20cmが入っていた箱を用意してコレで箱入りの音を確かめてみる事にした。

Telefunken 25cm 励磁はマグネット部分が重いので、そのままフロントバッフルにネジ留めするとバッフルやフレームに歪みが生じ音質的に宜しく無いと判断し、ネジ留め無しのマグネット保持方式でユニットを箱に収める事に。

先日購入したツイーター台がマグネット保持に丁度良い大きさだったので仮にそれを用いてご覧の様にユニットを箱に収めた、勿論フロントバッフルにユニットはネジ留めせず、接触しているだけとなる。

マグネットヨークがデカ過ぎて、後面解放箱から飛び出している。

要は、このユニットが求める正しい容量の箱に入れず、ご覧の様なギリギリサイズの浅くて小さな箱に入れる事で、裸のユニットの状態にほんの少し補正を掛けた様な状態になる筈である。

励磁電圧は電源容量最大の 112Vを印加。

おおっ、たったこれだけの補正でも、いかにもドイツ系らしい落ち着いた何処か暗い音質に。

もう流石にビッグバンドジャズは厳しくボーカルまでとなり、如何にもクラシック寄りとなる。

こんな小さな箱でもクラシックの重低音は半端無く、箱を震わせ、机まで振動して来る。

そして軽い補正なので、低音がボン付く事も、こもる事も、変な共振とかも無い。

まとめ

いや〜、25cm励磁、初めての経験なので独りよがりの発言ばっかりになったかもですが、しかしこれさえあれば他の励磁を試す必要も感じない程、私にはもうこれで十分かも知れません。

引き続き試聴を続けてみます。

でわ〜♡