このマシン、かつて私が触ってきた通信型受信機とは明らかに感触が違う。
まっ、私は通信型受信機の素人なので性能云々は語れないけど、デザインとか感触とかそういう面で記事にしてみます。
ダイキャスト製のフロントパネル
まず、本機の見た目の凄みというか特徴は真っ黒いフロントパネル周りだ。
パネルは勿論、各種ダイヤルツマミも全て真っ黒なのだ。
この黒いダイキャスト製のフロントパネルは、キズが付いたり色がハゲても全然気にならない所か逆に凄みを増して来る。まるで軍隊の通信機の様に。
そして使い込まれたダイヤルツマミは黒光りして、これまたカッチョ良い。
JRCの NRD-515以降のマシンは高性能だし見た目も派手なんだけど、レトロなラジオや受信機が好きな私としてはこの「NRD-515」が渋いと思う。
ツマミやスイッチの剛性感がたまらん
カチッ、カチッっと決まる回転ツマミ類、パチンっと決まる銀色の小さいスイッチ、大きくて回転させると重くて慣性が高いチューニングダイヤル、そのどれもに剛性感があり、メカ好きの私としては何とも言えない高級感を感じる。
また、今回の本機は全ての回転ツマミやスイッチ系を操作しても一切ガリノイズ等を発生せず、とてもしっくりと操作出来て素晴らしい。
中波受信は「BC TUNE」ツマミで同調させる
この「NRD-515」の個性の一つがこれだ。
中波放送を受信する時には「BFO & BC TUNE」ツマミを回して一番感度が良くなる所を探す。プリセレクターみたいなものかな?
但し、1600KHz以上の短波帯になると自動的に内部のリレーが切り替わり「BC TUNE」は機能しなくなり「BFO」として機能する様になる。
このツマミはかなり調整がクリチカルだけど、私みたいに遠方の「AFN」を聴く様な時このツマミを回す事で最大感度に調整出来るのは逆に嬉しい。
私の環境では、東京の AFNが聞こえるか?聞こえないか?で中波の受信感度を推し量れるが、この「NRD-515」はかなり感度良く受信出来ている。
勿論、短波帯も全バンドで感度良く受信出来ている模様だ。
アンテナ環境
ちなみに、私のアンテナは「数メートルの室内ロングワイヤー」で、それを「NRD-515」の裏パネルの M型コネクターに突っ込んでるだけだ。
普通のレトロ真空管ラジオなどではこの程度のアンテナで全然問題無いのだけれど、通信型受信機ともなるとそうは問屋が降ろさないみたいだ。
つまり、室内ループアンテナでは「パソコン」や「蛍光灯」等から発する電気的ノイズをモロに受信してしまい、微弱な電波はそのノイズに埋もれてしまう。
よって、磁界検出型で電気的ノイズを受けにくい「シールドループアンテナ」なるものを試したくなって来た。例えば AORの「LA-400」みたいな。
私の環境ではそれも室内設置になるので当然感度は低くなるが、それよりも電気的ノイズが軽減出来て、微弱な電波がノイズから浮き出て聞こえる方が良さげかも知れないと思う。
まとめ
結局この「NRD-515」は、私の環境から東京の「AFN」を聴くためだけに使っている自分が居るけど、コイツを購入した事に後悔は無い。
「AFN」を聴くだけなら、ネットラジオからも聴く事が出来る時代だから、こんなリアル受信機は要らないと言えばそうなんだけど、この「NRD-515」だけは私の昔からの憧れマシンだったので、レトロ真空管ラジオと共に私の机の上に飾りとして置いておく事が幸せなのだ。
だから私は「NRD-515」以外の「通信型受信機」は要らないし、今後も購入するつもりは無い。
通信型受信機は「NRD-515」のみとし、今後はやはり「レトロ真空管ラジオ」をいじって行きたいと思います。
じゃ、またね〜♡
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