やっとラジオが弄れる実家に来たので、早速先日入手した「ESI エレシステム工業のモノラル 1276/205Fシングルアンプ 」を鳴らしてみた。
初めての電源ON!
私にとって初めての完全モノラルアンプ だ。
緊張しながら電源ON!
ブ〜ン!!
なんと、激しいハム音が鳴った。
ぐぇ、完動品という事なのに、運搬中にどこか壊れてしまったか?
一瞬、頭の中が真っ白になって…
10秒経過…
あっ、もしかすると、直熱感フィラメントのハムバランサーの調整か!と思いつく。
祈る様な思いで裏面にあるハムバランサーのボリュームを静かに回転してみる。
おおっ、ハム音が無くなる中点があり、その位置では完全にハム音が消失するではないか。
スピーカーに耳を当てても全くハム音は聞こえず、直熱管でここまで出来る事を確認した。
初めての音出し
「Sylvania 1276」は最大出力が 3.5W位あるので小音量で鳴らしていてもパワー感がある。
小音量でも太い低音がしっかり出ている事が印象的だ。
流石に直熱三極管シングルの音らしく、中域から高音まで透明感溢れる美しい音色も素晴らしい。
もう、鳴らした瞬間から、コイツにハマってしまった。
よって、金もないのに下記の様なとんでもない行動を起こす事に。
Sylvania 1276 出力管
コイツは「Sylvania 1276」と「Western electric 205F」を切り替えて使える。
ネットの評判で「WE 205F」の音の良さは判っていたが「Sylvania 1276」は如何なのか?イマイチ評判が判らなかったのだが、しかし偶然にもコイツの前オーナー様から情報を得る事が出来て「Sylvania 1276」も良い音ですよ!との事。
「WE 205F」は高価でとても買えないけど、「Sylvania 1276」ならギリギリ買える値段だったので予備球としてストックする為早速ネットで在庫調査。
どうやら「Sylvania 1276」は現在殆ど入手困難な球の様で、どこにも売ってない。
しかし偶々「アムトランス」でのみ在庫がある事を発見、売れてしまう前にすかさず注文した。
これだっ!
これを入手する為に手持ちの色んな機材をヤフオクで売って資金にした。
でも、後悔はしていない。
それ程、コイツが気に入ってしまったのだから。
俺、いったい何やってんだか…
Siemens EZ81 整流管
このアンプ には元々「JJ EZ81」が付いていたのだが、前オーナー様曰く…
「JJ EZ81」は「音がぼやけて切れが悪い」ので「Siemens EZ81」に変えた方が良いとの事。
(左が Siemens、右が JJ)
ネットで調べたら偶然にも 2本セットでお安く売られていたので、早速 2本入手した。
ん〜、どう見ても何から何まで作りが一緒なんですけど…
逆に JJの方がメッキピン仕様で高級そうだったりなんかして。
早速「JJ EZ81」を取り外し「Siemens EZ81」を実装してみた。
まっ、私の様に小音量派の人の場合は消費電流変動率が少なく整流管による音質の変化は少ないものと思われるので、元々付いていた「JJ EZ81」も無駄にせず大事に保管しておく事にする。
プリ管はそのまま
これらプリ管は前オーナー様厳選の球なので、交換せずにそのまま使用する事に。
まとめ
とにかくこの「Sylvania 1276シングルアンプ 」の全てが気に入って大満足なのです。
コイツのず太い低音を味わってしまってからはもうこのアンプしか聴く気がしなくなったので、今まで愛用していた孤狸工房の 0.1W「Soleil Mini 396A」アンプをヤフオクで嫁に出してしまった程です。
いつかは「205F」も試してみたいけど、私にはこの「Sylvania 1276」でもう十分ですね。
当面エージングしつつ、コイツを楽しんでみます。
それでは、また〜♡
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