今までドイツ製の 30cm〜20cm〜13cmまで色々と試聴して来たが…
今回は何とっ、16cmに挑戦だ!
それも DIATONE P-610MBと来たもんだ。
DIATONE P-610MB
DIATONE P-610Aは私が若い頃に初めてユニット単体として購入したスピーカーだった。
それを近所の木工所にお願いして適当な大きさの密閉箱を作ってもらい入れて鳴らしてみたが…
全然驚きも何ともしない情けない音だった。
それまで使っていた安物の既製品にスピーカーの方がマトモな音がしていたし。
そのスピーカーボックスは度重なる引っ越しの中でいつの間にか手元から無くなっていた。
きっと何処かに捨ててしまったのだろう…
スピーカーど素人だった頃のはかない青春時代の思い出だ。
私は近年、各種ドイツ製ビンテージユニット 13cm〜30cmまでの試聴を繰り返して来て…
最終的に Rullit励磁 20cmユニットに落ち着いた訳だが…
ふと、ここら辺で… 今まで全く興味が無かった国産のユニットを「遊びで」聴いてみようかと。
国産というキーワードで思い浮かぶのは、やはり「DIATONE P-610」だ。
ただし、P-610Aは経年でスポンジエッジが朽ち果てるので…
耐久性のあるエクセーヌという人工セーム皮をエッジに使った P-610MBを落札してみた。
まずは裸で転がして鳴らしてみる。
んっ!
シャカシャカと良い感じの高音が鳴り…
低音は位相が打ち消しあって聴こえないものの、華奢なフレームがブルブル震えている。
このフレームの震えを利用しない手は無い。
ドイツ製ユニットのフレームをバッフル板に強く取り付けると音が死ぬと言われている。
なのでこの P-610MBもご覧の様にフレームをバッフルには固定せず、マグネット保持方式とした。
これで P-610MBのフレームは変な歪みを受けず、気持ちよく鳴ってくれる筈である。
偶然にも手持ちの 20cm用後面解放箱にギリギリ収まり…
そして…
信じられない事が起こった!
まるで Rullit励磁が鳴っていたのだ。
今まで聴いてきた各種ドイツ製ユニットを一気に蹴散らし…
Telefunken L6や 25cm励磁さえも抜き去り…
私が今までに最高!と思っていた Rullitと同格の音がそこに!
これ、マジで 16cmの音っ!?
小音量でも力強く鳴り響く重低音、繊細で透明感ある高音、中音のボーカルなんて最高!
ドイツ系の薄暗さが無く、霧が晴れた様な、それでいて清楚な感じ。
まさに 45シングルアンプと相性抜群なのではないか!
きっと大音量では破綻するのだろうが、私の様な小音量派にはベストマッチなのかも。
DIATONE P-610A
なっ、なんじゃ、これ〜!!
P-610MBがあまりに気に入り過ぎてしまったので、勢い P-610Aも落札してしまった。
スポンジエッジを採用している初期の P-610Aが最高と言う人もいるので… 参考の為。
これが P-610シリーズの最初期バージョンとなる。
ここから最終形の P-610MBまで少しづつ改良されて進化?して行く事になる。
コイツは経年で崩れ落ちたスポンジエッジを新品に交換してある。
両方とも綺麗にエッジ交換されている。
裸で鳴らしてみるが…
やはり P-610MBと同様に、コイツのポテンシャルを感じさせる。
同様にマグネット保持方式で…
おおっ!
これも、Rullit励磁と同じ感覚だ。
ちょっと聴きでは、P-610MBとの差は判らないが…
やっぱ P-610って言ったら… このスポンジエッジだよね!
まとめ
てな訳で…
急に「そっちかい!」という脇道に逸れたつもりが、本道になってしまいました。
これは私にとって事件とも言える「発見」です。
まだ聴き始めて半日しか経っていないので、これが夢か幻かは現時点では判りません。
これから、じっくり聴き込んでみたいと思います。
それでは〜♡
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で、次はフィリップスの16cmでふりだしに戻る・・・・と(笑)
かもね〜!!