(eBay画像より)

先日嫁に出した真空管試験機の売上金で、今回こんな 20cm励磁スピーカーを落札してみた。

Atelier Rullit – Silver LAB 8

今まで私はドイツ系のユニットをメインに幾つかのユニットを入手して来た。

猛者の諸先輩達と比べればまだまだ収集の経験が足りない事は判っているのだけど、もしかしたら私は古いビンテージスピーカーに凝り固まり過ぎていないか?と思う節があり、ちょっとここらへんで王道のドイツビンテージフルレンジから敢えて道を踏み外してみようかと。

かと言って低能率の今時スピーカーには全く興味が無く… 探していたらコイツを見つけた。

このユニットはドイツの「Atelier Rullit:アトリエ・ルリット」という工房の「Oleg Rullit:オレグ・ルリット」というビルダーがハンドクラフトで作った現代のフルレンジユニットとなり、使用している一部のパーツはドイツ製のビンテージ品を使っているものの、現代の最高技術で慎重に構築したという非常に興味深いユニットなのだ。

基本スペックは…

  1. 1950年代前半のドイツ製 NOS 2.7gコーン紙
  2. Rullit AERO 0.3g Whizzers
  3. 古いドイツの銅線で巻かれた SuperAERO 0.7gの 8Ωボイスコイル
  4. 1KΩ 0〜120V フィールドコイル
  5. 鹿皮のエッジ
  6. フェノール蝶ダンパー

で、私が初オーナーとなる。

20cmというユニットのサイズも現在所有している後面開放箱との兼ね合いから丁度良いし。

ボイスコイル引込線の処理が「Atelier Rullit」独特で、質量の小さな極細引き込み線を使う事によってコーン紙が動く時の負荷や共振を抑えて音の濁りを極小にしている様だ。

励磁で、サブコーン付き、柔らかい皮エッジを採用、う〜ん、私の様なニアフィールド極小音量派がよだれを流して欲しがる様な仕様となっている。

外付けツイーター無しで、はたして点音源として本当の意味でのフルレンジ一発で行けるのか…

まぁ、現代版と言っても部分的パーツは昔のビンテージパーツを使っているので、音質について私の期待が大幅に裏切られる事は無いだろうと信じているが…

現代のビルダーが最高技術で再構築したというユニットの音を是非一度聴いてみたかった。

つまり当時の人が聴いていたであろう、出来立ての新鮮で鮮度が高い音が聴けるという事なのだ。

エージング、つまり慣らし運転も相当長い時間必要となる事だろう。

当然今私が持っているミニフロントホーン付き後面開放箱に入れて鳴らす事になる。

そういう意味でも、今までで一番聴いている 20cmで比較するのが一番かと。

丁度今 20cmの励磁は持っていないし…

励磁電圧は 80V〜120Vらしいので、今持っている「テレ 25cm励磁」と同じで都合が良い。

今私が持っている 20cmはパーマネントの「フィリップス」と「アルテック」のみなので、それらと比較される事になる。

という訳で、真空管試験機売って資金を作ったばかりなのに、あっという間にスッカラカンだし。

まとめ

Atelier Rullit – Silver LAB 8 は果たして…

私の様なニアフィールド極小音量派に微笑むのか?

神のみぞ知る。

それじゃ、また〜♡