Telefunken 25cm 励磁用電源の部品がなんとか揃ったので、仮組みして動かしてみた。

空中配線で仮組

私はシャーシ加工とか苦手というか面倒臭いので、お得意の空中配線で回路を組んでみた。

  1. 電源トランスは出力が AC165V、60〜70mAのモノを使用(ギリギリ容量です)
  2. 整流器は AEGのセレン整流器を採用
  3. コンデンサーインプット式で入力は 500μF 250Vの電解コンデンサーを使用
  4. 次に 5H 100mAのチョークトランスを使用
  5. パイ型回路出口は 1250μF 350Vの電解コンデンサーを使用

今回使う電源トランスは容量がギリギリなので、整流出力は 150V取れるかどうかという所だと思うが、万一高い電圧が出力されたら大事な Telefunken 25cm 励磁のコイルを焼いてしまいかねないので、安全の為に 2KΩ 25Wのレオスタット可変抵抗器を設置した。

そして念には念を入れスピーカーを接続する前に、励磁コイルとほぼ同じ抵抗値のダミー抵抗を接続して整流回路の出力電圧を確認する事にした。

電源を入れて見ると、可変抵抗器を最低の抵抗値にして約 130Vの電圧が取れた。

やっぱり電源トランスがギリギリなのでこの程度の出力となったが、150V定格の励磁コイルには取り敢えず安全な範囲内という事で良しとする。

ちなみにダミー抵抗を外して無負荷としてみると…

190V位になる。

大丈夫そうなので、実際に Telefunken 25cm 励磁に繋いで音を出してみる。

ドキドキ…

この状態で電源回路からの出力は約 130V位になっている。

こんな簡単な回路でも励磁電源によるハム音やノイズも全く無い。

30分位連続運転したが…

  1. 電源トランスは人肌程度の暖かさに
  2. セレン整流器も人肌程度の暖かさに
  3. 電解コンデンサーとチョークコイルはほぼ発熱無し

ただし、励磁コイルが人肌よりも熱くなって来ていたので、安全の為に少し電圧を落とした。

結果…

150V定格の所を 110Vで動かしていた時より流石に 130Vとなると各々の楽器のキレを感じ、低音もより筋肉質になった感じが確かにする。

ただ私程度の駄耳ではスイッチング電源とセレン整流単純整流回路との違いは言う程感じなかった。

まとめ

今回試験的に作ってみたセレン整流型励磁電源で実際に動作させてみて、逆にスイッチング電源での音質と殆ど区別が付かない私程度の小音量再生人間には励磁電源に拘る事無く、スピーカーの方にお金を掛けた方が良いのではないかという結論を得ました。

という事で新たに、160Vまで可変出来る菊水の安定化電源を eBayで落札したおバカな私です。

あ〜、スッキリした!

それでは、また〜♡