これだっ!

将来「励磁スピーカー」を入手した時の励磁電源として入手したのがコイツだ。

励磁スピーカーの思い出

昔所有していたこの「Radiola-500」はとても小型のラジオで、僅か 10cm足らずのスピーカーなのだが、結構迫力がある音が鳴っていた事を今でも時々思い出す。

そしてこの「Radiola-500」に搭載されていたスピーカーが上写真の励磁スピーカーだったのだ。

この迫力ある音は果たして励磁スピーカーだったからなのか?今でも気になっている。

回路的には電源整流回路のチョークコイルとして励磁コイルを使っているタイプなので、励磁コイルの定電流駆動に比べてよりダイナミック感が得られていたのかも知れない。

アルニコマグネットの経年による減磁

ご存知の様にアルニコマグネットは幾つかの要因で磁力が減磁してしまう事がある。

  1. ショックを与える
  2. 大音量で鳴らし続ける
  3. 経年による自然減磁
  4. その他

という事は今手に入れているアルニコスピーカーの磁力は製造当時から比べれば磁力が弱っている可能性があり、それにより果たして新品時の音質が保証出来ているのか?については疑問なのだ。

気になる人は専門業者に依頼して再磁する事も可能らしい。

まっ、自分の耳で聴いて違和感なければ減磁されていようが関係ないんだけど、やっぱ一度、経年による減磁問題が無関係の自ら磁力を作りだす「励磁スピーカー」を聴いて自分の耳を初期化してみたいとも思う。

そして、励磁スピーカーを鳴らすためには、マグネットの代わりとなる励磁コイルを駆動する為の電源が必要となるのである。

松定プレシジョン PK-80M 直流安定化電源

励磁用の電源としてはもっと本格的なモノもあるが、自作するにはちょっと面倒くさい。

なので、気軽に励磁ユニットを動作させる為にこの様な小型のスイッチング電源を用意してみた。

  1. 出力電圧:0〜110V
  2. 出力電流:0〜1.3A
  3. ファン無しの静音設計

と、まぁこれだけの性能があれば大方の励磁スピーカーは駆動出来るのではないかと。

励磁スピーカーにスイッチング電源は音質面でイマイチ宜しく無い… という意見もあるが、色々検討した結果小音量派である私の励磁入門用には取り敢えずこれで十分で、やってみて励磁が気に入れば将来的に本格的な専用電源を自作すれば良いという判断に至った。

今回は下手に自作した簡易電源よりも、どうしても定電流制御が出来る電源が欲しかったのだ。

色々調べてみたが、この性能でこれだけ小型の電源は見つからなかった。

そしてこの松定プレシジョンの電源は一般個人向けの販売はしていないらしく、よって、工場や研究所から流れてくる中古市場から調達するしか方法は無い。

なので私はヤフオクで程度の良い中古品を落札した。

そして中古市場に出ている「PK-80M」という電源は現在 3つのバージョンがある様で、一番の違いはフロントパネルのデザインが変わった事にある。

今回私が入手したのは一番古いバージョンでフロントパネルが分厚いアルミ製のモノで、以降のバージョンはこれがプラスチック製に変わっていて何となくコストダウンした安っぽい印象がある。

なので、ヤフオクで新しいバージョンを入手する事は可能ではあったのだが、私は敢えてこの旧バージョンを選択したのだ。

大きさはこんな感じで、メチャ小ちゃい。

まとめ

励磁スピーカーを入手する前に電源を先に用意するなんて、俺は一体何を考えてるんだか。

もうスピーカーの収集はヤメた!なんて決意は何処へやら…

困ったもんです。

それでは、また〜♡