最近入手したユニット達は小型のモノが多いので、今日は組み合わせて鳴らしてみた。
また、今回はネットワークを介さず単に並列に鳴らしてみる事にする。
ドイツ幻の楕円ユニット 2個直列接続
ドイツ系は 4Ωインピーダンスのユニットが多いので、この様に直列接続で 8Ωとなる。
私はモノラル派なので、なるべく各々のユニットを離さず近接して設置する。
この幻の楕円は元々単発で 20cm級の鳴り方をするので、2個並べる事でかなり雄大な鳴り方になる。
まず、この音を覚えておいて… と。
Lorenz楕円ユニット 2個直列接続
次に「幻の…」より繊細な表現をする Lorenz楕円に変えてみる。
おおっ、今までの繊細さはそのままに、低音域がより力強く発音された鳴り方になる。
これなら 20cm級に引けを取らない鳴り方だ。
次に直並列接続で全員野球だ
4Ω(直列接続)4Ω = 8Ω
4Ω(直列接続)4Ω = 8Ω
8Ω(並列接続)8Ω = 4Ω
と言う事で上の写真は最終的に 4Ωで鳴っている事になる。
うむむむむっ…
スピーカーはユニットによって効率が異なるので、それらが混ざり合うと効率の高い方のスピーカーが大きな音で鳴り、効率の低いスピーカーは小さな音で鳴り、バランスが崩れて聴こえる。
インピーダンスの違いや効率の違いを抵抗やコンデンサーで補正したりする場合もあるが、それよりもそのユニットが持っている独自の音質があるので、それらが混ざり合う事は良い効果を生む場合と逆効果を生む場合があり、結構難しい所だ。
ちなみに上記の組み合わせは全くバランスが合わず、何が何だか判らない音になってしまった。
幻の…と ISOPHONフロントマグネットの直並列接続
流石にセンターに口径の大きなユニットを持ってくるとバランスは少しマシになる。
ただ、この「幻の…」は小型なのに元々低音が豊かなので、大口径の低音と混じり合ってやはりバランスは良くないと感じた。
Lorenzと ISOPHONフロントマグネットの直並列接続
今回はこれが一番良い。
センターの大口径に低域を任せ、サイドの Lorenzが繊細な中高音を奏でる。
とは言ってもネットワーク無しなので 2Wayではなく、あくまで両方ともフルレンジなのだが。
まとめ
ドイツの高級ラジオなどは複数のスピーカーを組み合わせて鳴らしている事が多く、それもちゃんとネットワークを介して低音部、中音部、高音部のユニットを搭載しているものまであります。
今回は実験なので試しに幾つかのスピーカーを単に並列に組み合わせて鳴らしてみたけど…
私の場合はダメでした。
複雑に混じり合った音はどうも苦手のようです。
私がモノラル派というのに起因しているのかも知れませんが、何故か私はシンプルを目指す傾向がある様で、アンプも一番シンプルと思われる「直熱三極管無帰還シングルアンプ」を使っているし、スピーカーも「モノラル」に拘っています。
なのでスピーカーユニットの組み合わせで例え音質が向上しようとそれは私が目指す所では無く、やはり私はその各々のスピーカーが独自に持っている音質を楽しみたい気持ちがあるんです。
例えそのユニットの音質に欠点があろうとも… です。
私は純粋に音の良さを追求するオーディオマニアじゃないのでしょうね。
今回の実験でその事が良く判りました。
やっぱ、一個のスピーカーユニットだけをシンプルに鳴らした時の音が最高だと思いました。
それでは、また〜♡
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