TESLA 20cm(V3-Ca3)のエージングが二日目に突入。

私の耳が先にエージングさせられ中

ザクセンウェルケと同一の放射状コルゲーションを持つこの TESLA 20cm(V3-Ca3)…

どうやらユニットのエージングより先に私の耳と脳がエージングさせられてしまった様だ。

聴き始めはコイツの蝶ダンパーによる鮮明過ぎる中高音に付いて行けずバランスを失ったが…

今では身構える事も無くその広い音域に包み込まれる様に聴いていられる。

コイツを聴いていると、今まで私の標準と思っていた Telefunken系の音質が逆に癖のあるものの様に思えて来てならない。

例えばコイツから Telefunkenに切り替えたとたん、一気に暗く沈み込んだ音質の世界にワープする。

まっ、それを、深い情緒的なドイツ系音質と言うのだけど…

でもその悪魔的とも文学的とも言える音質でクラシックなんか聴くと、そこでしか味わえない世界が確かにあって、またそれはその時の自分の気持ちによっては無くてはならない世界なのだ。

自分の気持ちが落ち込んでる時、バカ明るいアメリカンジャズなんか聴いてられないもの。

でも、いつもそればっかじゃ飽きちゃうから…

たまにはカラッと乾いた音質と言われるアメリカンな ALTECサウンドとか聴きたくなるし。

でも、そこまでカラッとしてなくても良いから、みたいな時は…

この中庸で癖の無い、周波数レンジが広く感じる TESLAが良いのかも知れない。

「中庸で癖の無い」と書くと、いかにも個性が無いつまらないユニットなのか?と思われがちだが…

そうでは無くて、コイツは Telefunken音質や ALTEC音質をも飲み込んでしまう程の包容力を感じる存在になりつつあるのだ。

確かに明るくテンポの速いジャズを風の様にこなし、重いクラシックをまるでコンサートホールで聴いているかの様に雄大なスケールで聴かせてくれる。

コイツの低域の低さはハンパ無い。

この低域の低さと、蝶ダンパーによる鮮明な中高音があってこそ、この「中庸で癖の無い雄大なスケール感」という個性が光っている様な気がする。

まとめ

TESLAはセンターキャップが無くホコリに弱いので、簡易防塵の為に不織布を装着。

インシュレーターを重りとして押さえてあるだけなので、不織布はいつでも取り外し可能。

まっ、しかし、これから同格本命の「ALTEC 403A」や「ディヒューザー付き Philips」が控えており、これらが同様のミニホーン付き後面解放箱に入った同じ状態で聴いてみなければ、私が集めたユニット達の全体像は見えて来ない。

一先ず、TESLA 20cm(V3-Ca3)は素晴らしいユニットだと言いたかったです。

今回は、ど素人の私が知った風な事を書いてしまいましたが、お許しを…

では、また〜♡