eBayにて落札した「ハリクラフターズ Skyrider-jr. S-41G」がアメリカから今日届いた。

まずは箱出し

届いたのは思ったより小さなダンボール箱。

海外からの輸送でケース等がぶち壊れている可能性もあるので、覚悟しつつ箱を開ける。

アメリカの新聞紙とプチプチに包まれた「S-41G」を取り出す。

まず、金属製の筐体が凹んでない事を確認。

大丈夫の様だ。

金属製の筐体は傷も無く結構綺麗な状態に見えるし、周波数パネルも思ったよりも綺麗に見える。

もしかしたら、当たりか?

全体チェックを兼ねてワックス掛け

壊れていても、ガラクタでも、まずは定例のワックス掛けを行う。

あらら… 結構綺麗だったりして。

つーか、メチャクチャ綺麗なんですけど!!

ケースの上蓋と左サイドに若干の色落ちが散見されるが、全体的に傷や凹み等は一切無い。

電源コードとプラグは完全オリジナルだ。

コイツは期待出来るかも…

なんとっ!

底板のゴム足は金属板にリベットで留めてあり、これってまんまオリジナル状態なのだ。

もしゴム足を交換してあれば、リベットじゃなくてビスになっているはず。

オリジナルなのに痛んでいなくて綺麗な状態のゴム足が付いているとは、コイツは一体…

うっ、何と綺麗なシャーシ内部だ。

一応通信型受信機らしく如何にも Qが高そうな大型のコイル群、「S-38」を思い出す。

幾つかのコンデンサーは綺麗にリキャップしてある様だが…

それ以外は完全にオリジナル状態を保っている。

な〜んとぉ!

メチャ綺麗なシャーシ上と部品。

殆どサビも無く、金属ケース内側も綺麗な状態だ。

スピーカーも完全オリジナルで、コーン紙も全く痛んでいない。

もしかしたらコイツはデッドストックじゃないか?なんて思えて来た。

70年以上も昔に作られたこの「S-41G」がこんなに程度が良いとは、正に信じがたい。

言う事無し。

eBayで別途購入した裏パネルを取り付けてみた。

電源投入

ワックスも掛け終わったし、こんな程度の良い「S-41G」なら、もしかしたらこのまま動作するのでは?と淡い期待を持って電源コードをコンセントに挿し、無謀にも即電源オン!

おっ、パイロットランプが点灯したっ!

という事は、トランレス直列接続の真空管達のヒーターは 6本とも OKという事だ。

若干のハム音と共に、ザーというノイズが聞こえ始めた…

という事は、出力トランス断線無し、スピーカー問題無し、AF回路問題無しという事だ。

もしや?と思ってチューニングダイヤルを回してみたけど、何も受信出来ず。

そりゃそうだよなぁ〜、そんなに簡単に動作するはず無いものね。と諦め掛けた時…

そういえばコイツは一応「通信型受信機」だという事を思い出した。

「通信型受信機」は内部にループアンテナ等を内蔵してる様なヤワなラジオじゃなく、ちゃんとアンテナを接続しなくちゃならないラジオなので、そのままでは当然何も受信出来ないのである。

そして、ケース裏のアンテナ端子に数メートルのリード線をアンテナとして接続した瞬間…

何とっ!ガンガン中波放送が聞こえて来た。

コイツ、壊れてないじゃん!

他の 2バンドの短波を選択してみても、ちゃんと短波放送を受信している。

すげ〜!完璧じゃん!

まとめ

ただ、短波バンドによっては多少ダイヤル目盛りがずれていたりするので、後で時間がある時にでもトラッキング調整をしようと思っています。

ハム音も若干聞えるので、この件も弄ってみようと思います。

昔は一応「通信型受信機」扱いの「S-41G」だったけど、今の時代ではバンドスプレッド機能と BFO機能が付いた単なる 5級スーパーラジオです。

小型で頑丈な金属製のケースがたまらんです。

やっぱ私的にはハリクラフターズの「S-38」よりもこの「S-41G」の方が断然好きです。

では、また〜♡