これだっ!

1968年発売の「SANSUI TU-777」で、何と 50年も昔の FM/AMチューナー、サイズが幅345x高さ155x奥行334mmと比較的小型。

殆ど全てのチューナーを検討

ヤフオクに出品されているチューナーを超昔のモノから現代のモノまで全てをチェックしてみた。

まぁ、私の場合はレトロ好きなのでやはり現代のモノは眼中から外して…

国内海外メーカー問わず昔の真空管やトランジスタ式チューナーをデザイン重視で選んでみた。

私の偏った好みで最終的に下記の候補に絞ってみた。

  1. マランツ FM/AMチューナー Model-125(でもサイズが大き過ぎるかな?)
  2. SONY ST-5130(しかし周波数表示パネル外周のメッキ枠が気にくわない)
  3. サンスイ TU-777(横幅が狭くて良い感じ)

SONY ST-5130はいかにも高級そうで最後まで悩んだが、周波数表示パネル外周のメッキ部分にサビが浮いて来たりキズが気になるのでは?と劣化がビンテージ的にならないという判断から脱落。

そしてマランツは押しボタンスイッチがある事が気に食わなかった事と落札価格が比較的高くなったので諦めて、結果サンスイ TU-777にする事に決めた。

サンスイ TU-777を落札

レトロっぽくウッドケースに入ったコイツを落札した。

まずは掃除しながら各部をチェック

到着したモノは小キズはあるものの大きな損傷は無く全体的に比較的綺麗な状態。

早速バラして掃除しつつ各部をチェックして行く事にする。

なんとっ!シャーシ底部の鉄板のフタには回路図が付いているではないか!

そして、底部のフタを外すと…

おおっ!メッチャ綺麗なシャーシ内部にビックリ!

ざっと見る限り改造等は行われていない全くのオリジナルのままの様だ。

電源部の電解コンデンサーも膨らみや液漏れも無く綺麗な状態。

ブロックコンデンサーも膨らんだり液漏れしていない。

シャーシ上面、徹底的なワックス掛けを行い半世紀経ったモノとは思えない美しさに。

どこかが壊れても修理し易そうな完全ディスクリート部品を使った基板だ。

電源トランス、電解コンデンサー周りも綺麗な状態だ。

広々とした部品配置でいじり易そうだ。

ネットで TU-777の修理を検索するとこのフライホイールにヒビが沢山入っている写真を見かけるが、コイツのフライホイールは若干のヒビは有るもののかなり綺麗な状態で… これってかなり嬉しい。

古い TU-777は前面パネル裏にカビの様なものが付着していて丸い周波数パネルの内側が汚く見える。

よって、躊躇なく前面パネルを取り外して裏側を綺麗に掃除する事にする。

前面パネルは 4つのビスを外す事で簡単に外れてメンテナンス性が良い。

パネルの材質は黒塗りされた分厚いアルミ素材で形成されているので、重量があり高級感がある。

また、パネル裏側等の作りも良く、現代のコストダウンされた製品と比べるととても上質だ。

まずスイッチ付近にワックスを掛ける。

周波数パネルの内側を丁寧にワックスを掛ける。

透明なアクリル板の後ろに周波数文字のレタリングがあるのでワックスで文字が消える事も無い。

一般的な横長の周波数パネルと比べ、この丸型の周波数パネルが個性的でカッコいい。

周波数ダイヤルとモードセレクタースイッチ周りも綺麗に。

前面パネルを元通りに取り付けてチリ一つ無い超!綺麗なダイヤル周りに。

比較的小さい周波数ダイヤルツマミはアルミ削り出しで高級感があり、また重いフライホイールによって気持ちよく選局出来る。

流石に 50年も昔のウッドケース、経年のヤレもあるがかなり綺麗な状態。

ウッドケースの内外に蜜蝋ワックスをたっぷりと塗り込んでご覧の通りしっとりツヤツヤ。

底面の 4つのネジでケースとシャーシを合体。

ついでに裏面も綺麗に。

端子類もサビが少なく元々結構綺麗な状態だ。

電源ケーブルもプラグも完全にオリジナルのまま。

まとめ

今、NHK-FMを聴きながらこの記事を書いてます。

横幅が大きな FMチューナーが多い中、この TU-777は横幅が狭く、私の様に狭い机の上に置いても然程じゃまにならず丁度良い感じ。

以前かなり綺麗な「LUXMAN T-300」を落札した事がありますが、それよりこの古くてボロっぽい「サンスイ TU-777」の方がビンテージな香りがプンプンで所有している満足感がハンパないです。

「LUXMAN T-300」は入手後直ぐに売ってしまいましたが、この「SANSUI TU-777」は「壊れても修理して何時迄も使い続けたい」と思わせる風格というか、何か愛着感みたいなモノを感じます。

では、また〜♡