これだっ!
ようやくコリンズ御用達の「ブリストルレンチ」が届いた。
シャーシをキャビネットから取り出す
さて、初めて「コリンズ 75S-1」のシャーシをキャビネットから出す作業に取り掛かり、「ブリストルレンチ」でキャビネット底面の「ゴム足を留めているネジ」にアクセスすると、んっ、なんか違う?
あれ〜!キャビネット底面ネジは、私が「ブリストルネジ」と思い込んでいただけで、結局このマシンのゴム足は「六角穴ネジ」が使われていたというオチ(普通はプラスネジ)。
「膝上にマシンを乗せる」やり方で、思ったより簡単にシャーシを取り出す事が出来た。
2mm厚の銅板を取り付ける
特注で作った 2mm厚の銅板だけど、思ったよりもメチャ重い。
入手時に付いていた「加工ありアルミ板」を取り外し、代わりにこの銅板を取り付けた。
銅板はまだ新しいのでまだ見た目ちょっち違和感あるが、経年変化で色がくすんでくればコリンズのアルミシャーシの色と良い感じにマッチするはずだ。
シャーシ裏の初見
へぇ〜、これがコリンズの配線か〜!!
ハンダ少なめの絡げ配線とな。
思ったよりも弄ってなさそうで、リキャップされた「ポリプロピレンキャパシタ」や「電解コンデンサ」も綺麗な作業で取り付けられている様だし、2.1KHzのSSB用メカニカルフィルターも「FA型」に交換されている。「ハンダ付け」も綺麗で、手慣れた方が作業されたものと思われる。
10μF低音増強用?コンデンサ
見た目で目立つ改造は上記写真右下に設置された少し大型のシズキ製10μFメタライズドポリプロピレンコンデンサ4つだ。
このコンデンサは検波以降の信号経路や段間「カップリング」用で、低音増強を目的に改造したらしく、通信型受信機レベルで10μFもの値が必要なのか?とも思うけど、シズキ製の高絶縁抵抗メタポリコンなら「カップリング」用として長期間安心して使えそうだ。
前のオーナー様も相当な「こだわり屋」だったのかも。
75S-1用リキャップキット
ちなみに付属のマニュアルに挟まっていたこの用紙は「75S-1用リキャップキット」の購入元を証明するもので、海外の信頼出来るサードパーティらしい。
今後の整備課題は…
私にとって今回の「75S-1」は初めてのコリンズ受信機でその初期状態が判らないので、前オーナー様によって改造された下記の部分を一旦オリジナルに戻してゼロから再出発してみたいと思う。
- シズキ製「10μF」メタポリコン4個を、全てオリジナルの「0.01μF」に戻す
- 「0.01μF」のオリジナルはセラミックの様だが私は「メタポリコン」を使用する
- 既にリキャップ済みの「リキャップキット」はそのまま活用させて頂く
近日中に工具等が置いてある実家に行くので、その時に作業する予定だ。
まとめ
結局、今回は「ブリストルレンチ」を使う場面はなかったけど、このレンチを入手した事で私もやっとコリンズのオーナーになったんだな、と実感した次第です。
まずは、「75S-1」のシャーシ裏が思ったよりも綺麗な状態だったのでとっても安心しました。
色々弄っているうち、このレトロ真空管マシン「コリンズ 75S-1」にだいぶ愛着が湧いて来ました。
私のお気に入りに仲間入りで〜す!!
じゃ、またね〜♡
- Tags
- コリンズ 75S-1