あれから数日間、ソーダーソンのアンプとウエスタンのアンプを聴き比べている。

ソース音源によってアンプを変える

現代の最新アンプと比べればウエスタンのアンプも性能的には落ちるのだろうと思うが、しかし低域から高域まで十分にフラットで、そして強く筋肉質な低音が魅力だと私は思う。

なので、ジャズからクラシックまでジャンルを問わず豊かな帯域で気持ちよく音楽を聴かせてくれる。

対してこのソーダーソンのアンプはウエスタンのアンプより 5年ほど古いトーキー時代のアンプなので、低域や高域は弱いが中域に張りがある如何にも昔っぽい音が魅力だと思う。

なので、1930年代の古い録音の音楽ソースなどを味わい深く聴かせてくれる。

逆に言うと当時の狭帯域のアンプを意識したイコライジングの録音ソースを低音や高音が良く出るアンプで鳴らすのは、やっぱ自然じゃない様な気が。

気分によってアンプを変える

人間だもの、その時の気分が乗っていたり落ち込んだりしている日がある。

あくまで私の場合だが、あまり落ち込んでいない時にはウエスタンの様な広帯域のアンプで迫力ある低音や突き抜ける様な高音を聴いて幸せになれる。

勿論、中域ボーカルは自然な張り出しなのだが、それはそれでバランスが取れている。

対して、すっごく気分が落ち込んでいる時など、アンプから出る低音を聴きたくない時がある。

はっきり言って低音がじゃまなのだ。

私がこんなに沈んでいるのに、低音や高音を元気にバンバン鳴らしてんじゃね〜よ!みたいな。

1930年代、時はドイツのホロコースト、アメリカを始めとする世界大恐慌時代…

そんな時、この狭帯域ソーダーソンから流れるボーカルしか聴こえないみたいな昔風の音を聴くと、沈みまくっている気持ちを救ってくれる。

低音や高音は弱く、ボーカルばっかりが前面に張り出して来る。

これって、なんか… 切ない、懐かしい、力強い。

それは高性能アンプのトーンコントロールで低域や高域を絞って強制的に作り出したカマボコ型周波数特性では出せない音の様な気がする。

きっとアンプ自体は全力出し切ってるんだけど頑張っても低域や高域が出なくて、そのアンプの個性としての中域がそういう味を出している様な気がしてならない。

これを、ブラシーボ効果と言う!

まとめ

本来このソーダーソンアンプは研究の為に購入したもので、私のお気に入りのメイン機材には入るはずも無いアンプだったのだけど、今では私の大事なアンプの一つとなってしまいました。

この広帯域と狭帯域の大きく特性の異なった 2つのアンプがあればこそ、その時の気分でアンプと音楽ソースを選択し、幸せになれると信じたいので…

私の場合はアンプ 2台持ちに決定!で行きたいと思います。

もう、他のアンプは要りません、目もくれません、本当です!

てか、もう置き場所が無いんです…

うそです!

ホントはお金が無いんです!

それでは、また〜♡