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レトロな真空管ラジオの収集は一旦お終いにして、今日からは…ど素人らしくおバカな実験なんかやってみたいと思います。

「大人の科学:バリオメータ式1球ラジオ」をスピーカーで鳴らす

元々「大人の科学:バリオメータ式1球ラジオ」はクリスタルイヤホンを鳴らすのだけれど、それをスピーカーで鳴らそうとする場合、一般的には真空管かトランジスターで AFアンプ回路を作ってスピーカーを駆動するという事になります。

しかし、それじゃあまりに当たり前過ぎて面白く無い。

ましてや、この様な IFTを持たないラジオは帯域が広いので分離が悪い替わりに音質が良いので、それを普通のアンプに通して綺麗な音質でスピーカーを鳴らしても… 私には物足りない。

今までレトロな音質を目指してきた私としては、ピュアで綺麗な音質ではつまらないのだ。

そこで、考えたのが…

ギターアンプを使うってのは、どうだ?

「大人の科学:バリオメータ式1球ラジオ」の出力はクリスタルイヤホンだから当然ハイインピーダンスだ。という事はハイインピーダンス入力のギターアンプにそのまま繋げるはずだ。

そして、ギターアンプってのは… 大抵まともに(リニアに)増幅していない。つまりワザと歪ませて、コンプレッション掛けたりデストーション掛けたりした様な小細工してある。

そんなアンプに「1球ラジオ」の綺麗な?音質をぶち込むとどうなるか?

なんとなく想像は付くけど、実際にやってみたかった。

実験の投資として「Pignoseギターアンプ」を購入

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色々なギターアンプを比較検討して悩んだけど… 前から気になってた「Pignoseギターアンプ」を今後の実験への投資として購入した。こいつは知る人ぞ知る有名な小型ギターアンプで、あのエリッククラプトンも使っていたそうな。

こいつ、ギターアンプにありがちな各種ボリュームやスイッチ類は一切無い。あるのは電源スイッチ兼ボリュームのツマミが 1つだけだ。多分低音量ではそんなに歪まない。ボリュームを上げると良い感じに歪んでくるらしい。

つまり、低音量派の私としてはそこに期待する。微妙に歪まず、しかしリニアでも無く、しかし確かにピグノーズのサウンドにだ。私はトーンコントロールで音質をいじくり回すのは好きじゃないので。

ただ心配は… 付属で付いてくる ACアダプター使用時に「ブーン」というハム音が乗ってるかも知れないという事だ。どうやら個体差があるらしい。万一ハム音が出た場合はデカイ電解コンをパラに繋いで治しちゃうけど、出来ればそんな事したくないし。

で、結果は…

まず「ピグノーズ」が届いて直ぐに ACアダプターを繋いでハム音ちぇ〜っく!

おっ!全然ハム音無し。ラッキー!!

次に「1球ラジオ」のクリスタルイヤホン出力を「ピグノーズ」に繋いで、AMトランスミッターをON。

おおっ、聞こえるっ! AMトランスミッターから送出したクラシック音楽が… 結構良い音質じゃん! ギターサウンドは勿論、バイオリンの音が結構泣かせてくれる。

まとめ

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「1球ラジオ」からの音声出力を 1メートルのギター用ケーブルで「ピグノーズ」に接続していますがノイズも全く乗らず、思ったよりも綺麗な音質で全然普通にラジオ番組が聴けちゃいます。

「ピグノーズ」は安い値段の割には作りや仕上げが良く十分満足出来るギターアンプです。また、ビンテージ「ピグノーズ」の写真とか見ると、とってもいい感じで古びて来るのでレトロラジオの隣に置いても違和感無く馴染んでくれる所も気に入りました。

じゃ、次は…

「ピグノーズ」にゲルマラジオを繋いで鳴らしてみようと思います。

では、また〜♡