オリジナルに戻した写真は、これだっ!

今日、工具のある実家に来たので、10μFに改造されていたカップリングコンデンサの4つを、オリジナルの 0.01μFに戻す作業を行った。

改造されていた10μFコンデンサを取り外す

写真右下に見える 4つの大きなコンデンサが改造されていたシズキ製の 10μFのメタポリコンだ。

前のオーナー様はきちんとコリンズ流の「からげ配線」を行っているので、こういう取り付け状態の部品を取り外すには慎重を要する。

ハンダコテで部品の足に熱を加えならが、ハンダ吸取器でタイミング良くハンダを吸取り、同時に部品の足を動かしながら「からげ配線」を外して行くのだが、実はこれ結構慣れが必要なのだ。

部品の足に熱を加え過ぎると部品や取り付け部を傷めてしまうし、熱が弱いとハンダを上手く吸い取れず「からげ配線」を外せないからだ。

幸い私の場合は今までレトロ真空管ラジオを弄って来た経験から、比較的この作業には慣れていたので、今回の取り外し作業はとても上手く行った。

オリジナルの0.01μFコンデンサを取り付ける

今回採用したコンデンサは、「Illinois Capacitor」製の耐圧630Vの0.01μFメタライズドポリプロピレンコンデンサだ。

コリンズの配線は多少込み入っているけど、同様に配線が込み入っているドイツ製のレトロ真空管ラジオと比べて似たようなものなので、取り付けの順番さえ間違えなければ私にも何とか出来そうだ。

結果は掲載写真の様に、コリンズの美的感覚に沿った最短配線による部品配置を行いながらハンダ付けの失敗も無く、我ながら非常に上手く「からげ配線」で取り付ける事が出来た。

FA型メカニカルフィルター周りを綺麗に

前オーナー様によって既に交換済みの「FA型メカニカルフィルター」だが、ハンダ付けが少し雑だったのと、フィルターの足を上に向けているとケース底面と接触しそうな至近距離だったので、私の美的感覚でハンダ付けをやり直し、フィルターも横向きで取り付け、ご覧の様に完璧な状態となった。

まとめ

これでカップリングコンデンサは完全にオリジナル値の 0.01μFに戻り、ついでにセラミックコンからメタポリコンに変えた事になり、今後このマシンを長期間安心して使える様になりました。

当然ですが、通信型受信機においては 10μFを 0.01μFに戻しても音質の変化は一切ありません。

じゃ、またね〜♡