これだっ!

元箱付き、取説付き、回路図付き、プローブ付きの完全セットで…

これ、ほぼ新品でしょ!

以前から欲しくて狙っていた「LEADER電子 LSG-17」シグナルジェネレーターをヤフオクでやっと入手したのだが、届いてみたらご覧の通りまるで新品の様。

キズ、汚れ、サビ、クスミ等全く無いし、使った様子さえ感じられない美しさだ。

それでも、私的にはいつもの儀式でワックス掛けてさらに綺麗に。

結構昔のマシンなのに、経年変化さえ起こしていないとは…

かっ、完璧過ぎる〜!

周波数カウンタで動作確認

まずは周波数カウンタを繋いで動作確認。

うんっ、全バンドで周波数ずれも無く、校正する必要も無い位正確に発振している様だ。

内部変調モードでちゃんと「1KHz」でビートも掛かる。

何故、シグナルジェネレーターが欲しかったのか

実はラジオ調整の測定器として欲しかった訳ではないのだ。

最近私のレトロラジオの環境が中波だけでなく短波も受信出来るラジオが増えて来たし、最近入手した「コリンズ 75S-1」なんかアマチュアバンド専用マシンなので無線をやらない私なんぞには少し持て余し気味で… なんとかコイツをもっと活用出来ないか?考えてみた。

ダウンコンバーターとかアップコンバーターとか作れば良さげなのは判るのだけど、いかんせん作るのが面倒だし、私にはそれを作る時間も技術も工具も無い。

そこで前から考えていたのが、ディップメーターやシグナルジェネレーターの様な「可変周波数発振器」で「外部変調」が掛かるモノなら、全周波数対応の「簡易AMトランスミッター」として使えるのではないか?という事だ。

実は以前、上記写真の「DELICA ディップメーター」をそういう目的で入手したのだが、「簡易AMトランスミッター」として使ってみたらハム音が酷くてトランスミッターとしては使えそうになかった。

回路図をみれば当たり前の話で、真空管B電圧用電源回路が単純過ぎてハム音対策など皆無だったのだ。しかしディップメーターはそのハム音さえも変調音として使うので、それはそれで回路的には何の問題も無かったのだが、あくまでトランスミッターとして使う事が正しくなかったという事なのだ。

勿論、ディップメーター電源部の平滑回路を強化してハム音を抑えればマシな状態にはなるだろうけど、私はオリジナルに拘っているので一切改造なんかしたくないし。

その後暫くして、真空管回路じゃなくてトランジスター式の回路ならハム音も少ないのでは?と思って何気に「LEADER電子 LSG-17」の回路を見ていたら何と無く電源平滑回路がマトモな様な気がして、これなら行けるか?なんて思う様になり、偶々ヤフオクでコイツを見つけたので落札した。

まずは「LOEWE OPTA」で確認

パソコンでネットラジオの音楽を流し、その出力を「LSG-17」の外部変調入力端子に接続し、「LOEWE OPTA」の受信周波数を例えば 20MHz位に合わせ、その後「LSG-17」の発振周波数を 20MHz付近に持って行く。

当然だが、「LOEWE OPTA」は「LSG-17」の電波を受信する。

んっ? 凄く変調が浅くまともな音声になっていない。ハム音というか変なノイズも乗っている。

勿論「LSG-17」には変調レベルを可変出来るボリュームなどは付いていないから、パソコン側のボリュームを上げたり下げたりしてみたけど効果無し。

インピーダンス違いの問題かと思って色々やってみたけどそれも全く効果無し。

そもそもシグナルジェネレーターを AMトランスミッターに使うなんて、やっぱ、ダメなのね〜!

ってほぼ諦め掛けたけど、でも一応念のために「コリンズ 75S-1」でも確かめてみようなんて思ったりなんかして、ダメ元でやってみた。

ダメ元で「コリンズ 75S-1」で再確認

同様に「コリンズ 75S-1」を 21MHz台に合わせ、「LSG-17」で 21MHz台の信号を送ると…

なっ、何とぉ〜!!

「コリンズ 75S-1」から綺麗なクラシック音楽が… 聴こえる。

ハム音なんか全く無し、音質も思ったよりもそこそこ良い。

「LSG-17」の取説で仕様を見たら、外部音声入力の周波数範囲は「50Hz〜20KHz」と来たもんだ。

こりゃ、「簡易AMトランスミッター」としては十分に使えるんじゃないかって思えて来た。

じゃ、なんで「LOEWE OPTA」はダメだったんだ?

まっ、よく考えてみれば…

ラジオはそれぞれ高周波回路が異なっていたりする訳で、私の机の上のノイズ環境も含め、高周波入力過多で歪んだ歪まなかったり、アッテネーターが有ったり無かったり、バンドパス回路が有ったり無かったり、その他色々と条件は異なるので一概には言えない訳で…

ならばと、もう少し別なやり方でも実験してみる事にした。

結果、私の環境下における「LOEWE OPTA」の場合「LSG-17」とのアースを共有する事により、ハム音らしきノイズも無くなり「LSG-17」の変調も綺麗に掛かって聞こえる様だ。

私の環境は昼と夜、時間によってもノイズ外乱が受信周波数によって変化するので、上記結果は「なる程〜」と納得行く内容だ。

つまり、「LOEWE OPTA」はノイズに敏感なので、そういう意味では面倒を見てやらなくてはイケないが、基本「LSG-17」を「簡易AMトランスミッター」として使う事は十分に可能だという事が判った。

まとめ

勿論、「LSG-17」をちゃんとした本物の「AMトランスミッター」と比べるのは酷というもので、あくまで「簡易」という位置付けで使うぶんには何の問題も無い。

「LSG-17」は思ったよりも小型で机の上に常設しても全然邪魔にならない大きさなので、これからは全周波数対応の AMトランスミッターとして遊んでみようかなっ!なんて思ってま〜す。

じゃ、またね〜♡

追伸:「LSG-17」を入手したので「DELICA ディップメーター」はヤフオクでお嫁に出しました。