今日、やっと「ST-17トランス」が届いたので、早速「RADIO KITS 100Kcマーカー基板」に実装して動かしてみた。

出だしからつまずく

LEDランプは点いたものの、ラジオからマーカー音が聞こえず、どうやら出だしからつまづいた様だ。

まずはテスターで各部の電圧をチェック。

3端子レギュレータは正しく 5Vを出力しているし、各トランジスタにもそれらしい電圧が掛かっている事を確認。

テスターではここまでなので、いよいよオシロを持ち出して各部をチェック。

  1. どうやらトーン発振部は動作している様だ。
  2. 水晶発振部が動いていない模様。
  3. 終段アンプも動いていない模様。

実装済みの部品をチェックする

きっと私の実装ミスとか部品間違いだろうと思って、下記の作業を行なった。

  1. 未実装部品がないか?
  2. トランジスタや電解コンデンサーの方向性に間違いはないか?
  3. 抵抗やコンデンサーの値は間違いないか?

う〜む、丁寧に組み上げたので、流石に間違いは無かった。

トランジスタは 2SC1815のGRタイプなので hFEに問題は無いはず。

部品を交換してみる

次に、実装した部品自体が最初から壊れていた可能性もあるとして、要所のトランジスタ、水晶、抵抗、コンデンサーを交換してみた。

結果、何も変わらず。

まずは水晶発振部

仕方ないので、水晶発振部のみ動作する状態にて、その部分の抵抗やコンデンサーの値をカットアンドトライしながらオシロで追ってみた。

その結果何故か?ST-17トランスの出力側配線を外しその部分をスルーとし、コンデンサー1個を外し、一部抵抗値を変更する事でご覧の様に一応発振した。

しかしトランジスタのベースでは発振波形が観測出来るもののコレクタでは観測出来ず。

負荷の問題か?と仮定してカップリングコンデンサーを小容量のモノに交換してみたら、コレクタに波形が現れた。

次に終段アンプ部

終段トランジスタのベースには確かに信号が来る様になった。

しかし、やはりコレクタでは波形が観測出来ず。

色々やってみたが、結果的にベースへのバイアス調整用の抵抗値を変更する事によってコレクタに波形が現れた。

通信型受信機でマーカーを確認

終段のコレクタに波形が現れる様になったので、そこからの出力信号を通信型受信機のアンテナ線に疎結合させ、マーカー信号を確認してみた。

現段階では ST-17トランスを殺してあり内部変調が掛かっていないので、受信機側で BFOを効かせて受信する。

水晶発振部の CR定数により発振波形が正弦波の場合は高調波が少なくマーカーとしては殆ど使えないが、矩形や三角波っぽい波形になると高調波が増えて…

うん、確かにこの状態でラジオからマーカー信号が聞こえる。

取り敢えず、中波帯から短波の 8MHz位まではマーカーを確認出来たので、BFOを掛けさえすれば最低限この基板はマーカー基板として使える事を確認した。

仕上げに ST-17トランスを生かしてみる

それではと言う事で、今まで殺してあった ST-17トランスを再実装してみた。

あれ〜?

ST-17トランスの出力側を接続した途端、水晶発振が停止してしまった。

電圧降下?負荷の問題?

よく判らないので、5Vレギュレーターを殺して直接 9Vを与えてみたり、要所の抵抗値を再度色々変えてみたりしてみたけど、やっぱりどうやっても発振しない。

試しに ST-17トランスの出力側をスルーさせると、ちゃんと発振する。

う〜む、私レベルでは訳わからん状態になってしもた。

まとめ

3枚の基板のうちこれが一番簡単だとタカをくくっていたけど、見事にその奢りを叩き潰され、今日は丸一日こればっかりの対応で自分の無能さにウンザリしてしまいました。

この基板は「RADIO KITS」側で動作確認済みなので、基板や部品定数に問題は無いはず。

本来なら、今回の様に抵抗やコンデンサーの値をカットアンドトライせずとも動作する筈なのだけど、こんな私の事、絶対に何か自分でも気が付かない間違いをやらかしているに違いないです。

カットアンドトライやり過ぎで現在基板はグチャグチャ状態、流石に戦意喪失です。

私は基本が成ってないので、こういう根本的な問題が発生してしまうと途端に全くダメダメに… やっぱ私は昔のラジオを掃除する位しか能が無いのかなぁ〜、なんて落ち込みます。

頭を冷やして、もっと基本的な事を勉強して…

この件、後日また機会を改めて再トライしてみたいと思います。

では、また〜♡