これが「z785jp」さん手作りの、東ドイツ「RFT 13cm フルレンジ」A.R.U 搭載スピーカーだっ!

小包を受け取った時、あまりの軽さに拍子抜け。

まさか、小包の中身を入れ忘れたのでは?と思ったくらい。

初見は…

サイズは横27cm、高さ21cm、奥行き20.5cmの小型で、重さは何と 1.6Kgしかない。

実際にもってみると本当に軽い。

ヤフオクの出品情報に、合板を超える澄み切った良質の響きを得る為、十分に乾燥した古い無垢材の木箱を使い、裏板のみ松の針葉樹合板を使用してあり、合板のみのエンクロージャーよりワンランク上の明瞭な音色を得ている、と書いてあったが、正にそういう感じの軽さなのだ。

また、分厚い塗装やニスは箱鳴りを吸収してつまらぬ音になるとして、このエンクロージャにはニスを薄く半艶仕上げで塗ってあるとの事で、レトロな雰囲気が好きな私としては見てくれも気に入った。

エンクロージャーは「組み木」の様な感じで出来ている。

渋いっス!

A.R.U(音響抵抗器)システム搭載

このスピーカーの特徴として、A.R.U(音響抵抗器)システム搭載というのがある。

私は英語ニュース等のナレーションを多く聴くので、どうも完全密閉タイプのスピーカーは苦手だ。

どうも人の声が鼻詰まりで聞きづらくなる傾向があるのだ。

そこで、人の声が聴き易いかも?知れない、スピーカーコーンの背圧が抜ける、後面開放型か、A.R.Uのどちらかが欲しいと思っていたのだ。

バスレフやバックロードホーンは鼻から眼中に無かったので、必然的に A.R.U搭載のこのスピーカーを選択する事になったのだ。

東ドイツ「RFT 13cm フルレンジ」スピーカー

搭載されているスピーカーは、東ドイツ 1980年頃製造「RFT 13cm フルレンジ L2301」だ。

写真の様にコーン、エッジ、フレーム共に綺麗な状態だ。

アンプのモノラル化

今回入手したスピーカーは 1個のワンオフ物なので、当然モノラルで使う事になる。

という事で、「Soleil Mini」の片チャンネルの真空管を抜き、アンプもモノラル仕様とした。

音出ししてみた

スピーカーの下に簡単なインシュレーターを噛ませて早速鳴らしてみた。

まずは英語ニュースのナレーションを聴いて見たが、特にイコライザーを使わなくても密閉型より全然普通に目の前で人が喋っている様に聞こえる。

次にクラシックを聴いてみる。

おお〜!!

これが 13cmの音?って信じられない位、低音から高音まで自然に聴こえる。

次にジャズだ。

マジか!

ウッドベースだって、ちゃんと聞こえる。

ボーカルに至っては目の前で歌っているかの様。

たった13cmのスピーカーなのに…

超!小音量で聴いても低音から高音まで全く違和感なく聴こえる。

まとめ

これ、モノラルですよ、モノラル。

やっぱ、私にはステレオは要らない。

こんなちっこいけど、箱鳴りも計算して乾燥した無垢材と薄塗りのニスで仕上げ、A.R.Uで背圧を調整して、徹底的にチューニングして出来上がったこのスピーカー、もうこれさえあれば… 他のスピーカーなんて要りません!!

当分、エージングしつつ楽しんでみます。

それでは、また〜♡