(出来上がりの写真です)

前回「Atone-300」の掃除依頼を頂いた私のブログの読者の方から、今度はアメリカ製レトロ真空管ラジオ「Admiral Model 5X22」の掃除を依頼されました。

初見は…

外側ベークライト筐体は元々綺麗な状態で、キズも気になる様な大きなものは無い。

内部のシャーシもそこそこ綺麗だが、ご覧の様に長年の埃と油の混ざった汚れが付着している。

バリコン周りも薄汚れている。

スピーカーの裏側も…

依頼内容は…

私は素人だし、どこまで対応出来るか?は無保証なので、当然作業料金はゼロで対応。

取り敢えず依頼内容は下記の内容だ。

  1. 全体的な掃除
  2. ボリュームを絞った状態でハム音がする
  3. ボリュームが完全に絞れない
  4. 周波数表示がズレている

まずは手間が掛かる筐体のお掃除から…

筐体は元々綺麗なのだが、依頼者の希望でより「出来れば細かいキズが取れれば…」との事。

まずはプラスチッククリーナーで磨いてみる。

んっ?磨くとクロスに汚れではなさそうな茶色の色が付着する。

コイツは危ない!

もしかするとこの筐体の輝きはベークライト表面にコーティング加工がされているのかも知れない…

下手に磨きすぎると、この輝きが失われ地肌が現れてしまう様な気もする。

少し方針変更して、ガッツリ磨くのは止め、表面の薄皮を一枚剥ぐ位の感じで、時代のくすみを取る程度に抑える事にした。

前面の透明な周波数パネルは、ちゃんとプラスチッククリーナーで磨いた。

右サイドも綺麗に磨く。

スピーカー窓がある左側も綺麗に。

底の部分も丁寧に磨いて、最後にワックスで表面全体を仕上げる。

(掃除後の写真)

次に、手間の掛かる筐体内側の掃除だ。

やはり筐体内部は細かな埃や油汚れが付着していて、時間を掛けて磨かないと汚れは落ちない。

良く見ると、この筐体内側には昔のレストア者による作業なのか、内側全体的にドライバーで引っ掻いた様なキズが多数ある。

断熱材を剥がした跡なのか?不明だが、ワックスを掛ければそれ程気になる様なレベルでは無い。

透明な周波数パネルは、内側から文字レタリングを消さない様に丁寧に磨き上げる。

上部も綺麗にワックスで磨き上げる。

右側も。

左側も。

チリ一つ無くなり、ピカピカです。

次にシャーシのお掃除です

気合いを入れて掃除すれば、ご覧の様にピカピカです。

バリコン周りもきっちり綺麗に。

IFTの裏側も手抜き無し。

IFTケースも磨き上げる。

スピーカーの裏側も。

反対側も。

時計裏面の銅ケースはワックスで磨き上げ…

時計正面の透明なプラスチックはプラクリーナーで磨き上げ、その後ワックス磨き。

う〜む、我ながら完璧ですっ!

電源ハムを解決

シャーシ裏はかなりオリジナルに近い、とても良い状態だ。

前オーナーによって部分的に古いコンデンサーはリキャップ済み。

一応、電解コンデンサーで電源ハム対策は行ってあるようだが、現時点でボリューム最小位置において結構ハム音が聞こえるので完全な対応では無い様だ。

そこで私が、オリジナルの B電圧平滑コンデンサーに「47μF 500V」の電解コンを並列設置してみた所、今まで聞こえていた電源ハム音が激減したので、この対策で解決とした。

ボリュームを絞っても音量がゼロにならない件は、簡単には直せないので無対応とした。

周波数の表示ズレに関しては、ズレを直す修正に必要な調整箇所が下記の 2箇所ある。

  1. 局発側バリコンのトリマー調整
  2. 局発コイルのコアー調整

まず「局発コイルのコアー」は固着して回らないので、無理して回す事はヤメた。

そこで「局発側バリコンのトリマー」を回して調整して当初よりはズレが解消したが、トリマーの回転が限界まで来てしまったのでそこで調整は終了とした。

よって、完全に周波数ズレが治った訳ではないが、これ以上深追いしない方向で決着させた。

まとめ

最後に組み上げて、電源を入れ最終確認を行い、正常な動作を確認しました。

ふぅ〜、取り敢えず、壊さなくてよかったです!

午前中にラジオが届いて、たった今までぶっ続けの作業で、じじいは流石に疲れました。

もう、掃除はやりたくないですっ!(笑;

明日には返送出来そうです。

それでは、また〜♡